元スレ 全てのレス 2: ◆axPwtNeSoU:2017/04/18(火) 22:21:13.46 :hvdcbsEA0 ――大事なのは、下準備。 街に出て、手頃なシャンプーを捜す。 小さめな容器で、良い香りのやつがいいんだよねぇ。格安なら、なおのこと良し。 ……おっ、いいねえ、ちょうどいい案配のやつ、発見! 何本か買って帰らなきゃ。 ・・・ 浴槽に目を向ける。 川内と鬼怒からOKサイン。 早速、阿武隈の横に腰を下ろし、話しかける。 「あれ~、阿武隈、なにキョロキョロしてんのさ? 髪、洗わないの?」 「えっと、その、シャンプーが見当たらなくて……」 ――そりゃそうだ、あらかじめ隠しておいたんだから。 「これ、使いなよ。あたしはもう髪洗ったからさ」 「えっ、いいんですか? なんか親切過ぎてあやし……あっ、いえ、ありがとうございます」 「あ、ただし……」 「ただし?」 「香りが良くて泡立ちがいいんだけど、そのぶん、めちゃくちゃ泡切れが悪いんだよねえ。しっかりすすぎなよ~」 阿武隈は頷くと、渡したシャンプーを使い始めた。 しばらくしたところで、タイミングを見計らって大声を出す。 「あっ、こら!」 頭を泡だらけにしながらビクッとなる阿武隈。…