1 名前:昆虫図鑑 ★:2024/04/05(金) 09:24:14.24 ID:cvINhEfx.net (略) 韓国では日本よりも急激に少子化が進み、2022年の出生率は0.78で、今年の予想出生率は0.68と衝撃的な数値が発表されている。 娘を連れて買い物などに出かけると「かわいいわね、子供は一人なの?」とよく声を掛けられる。 子供は3人だと言うと必ず言われる言葉がある。「あら、すごい愛国者ね」。この韓国で日本人が愛国者と言われている状態を、この国の国民たちはどう思うのだろうか、逆に聞いてみたくなる。 0.78という数字はOECD加盟国中最悪の数値で、去年の冬から、日本をはじめとして世界各国で報道されているのを見かける。なぜ韓国は少子化対策に失敗したのか。 (略) マウントを取らないと幸せを感じられない国民性 ひとことで言うならば、親が身の丈に合わない過剰な競争を、お金にモノを言わせて我が子にさせてきたから。そして、10年ぐらい前から、その子供世代が韓国で結婚して子供を育てるならば、他人が羨むくらい莫大なお金がなければ幸せになれないと、思いこんでしまっているからである。 一部の資産家や、インフルエンサー的成功者のような子育ては自分にはできない。だったら出産はあきらめよう。信じられない話であるが、実情はこのような感じである。 韓国人は他人と自分を比較して、マウントが取れないと幸せを感じられないのである。 韓国人を20年観察してきた筆者の考えでは、少子化の原因は親の親の世代に遡る。 韓国の有名世代のひとつに386世代というのがある。90年代にできた言葉なのだろう。当時30代で、80年代の民主化運動に参加した、60年代生まれ世代を言う。代表者は文在寅・前大統領である。 彼らの世代は、貧しくても猛勉強し、時代のどさくさに紛れて権力を握れば成功できるかもしれないという、当時の韓国の“民主化ドリーム”のモデルだった。 だから、90年代に子育てをしていた親たちは、必死になって子供をどんな大学でもいいから、送ろうとした。結果、いつかの日本のように、新設の私立大学がボコボコとつくられた。 筆者が韓国を行き来していた2000年代前半には既に、苦労して大学に行ったのに就職できないというぼやきは様々な方面から筆者の耳にも入って来ていた。それにもかかわらずマウントを取るための学歴信仰は、今現在まで変わることはない。 韓国はそもそも財閥系大企業以外は、企業がないに等しい。中小企業は大企業の邪魔になるのでつぶされやすい。このような関連の様子は韓国ドラマのテーマにも時々なっている。高卒の若者が起業をすると、既存のライバル企業に嫌がらせをされるのだ。 だから、針の穴をラクダが通るくらい困難な道だと分かっていても、大学に行って夜間も語学スクールに行き、それでもだめなら大学院に進学して、他人から羨望されそうな企業に就職したがるのだ。それも難しければ、公務員を目指して、公務員予備校に通う。 2年前には、筆者の住む地域で27歳でやっと市役所の職員になった女性が、パワハラに耐えられず1か月も経たずに自殺してしまったというニュースがあった。様々な意味で異常な社会である。 格付けゲームがリアルになった国 夫の同級生は、30歳を過ぎてやっと公務員試験に合格して社会人になった。韓国の男性は1年6か月兵役の義務があるので、どうしても自立が遅くなる。その同級生が結婚したのは38歳で、今は小学生の子供が一人いる。 主人が言うには「あいつは公務員だったから、お金がなくてもギリギリ結婚できた。今は公務員でも親にお金がなかったら結婚は難しいだろう」。 韓国は格付けゲームがリアル世界になった国である。横にいる誰かより、いい職業に就き、高い車に乗り、外見が良い相手と結婚する。その競争から脱落したものは敗者とみなされるのだ。 韓国人たちも自国の状態が異常だと分かっているのにもかかわらず、やめたくても敗者の烙印を押されるのが怖くて、精神を病むまで競争し続ける。幼いころからそのように教育されているので、やめられないのである。 そんな人生を生きてきた30代20代は「自分たちを取り巻く環境では幸せな子育てができない」と思うしかない。他人と比べない幸せビジョンを思い描くことができない限り、どんな少子化対策も響くことはないだろう。 (立花 志音:在韓ライター) 引用元:…