元スレ 全てのレス 1: ◆8dLnQgHb2qlg:2016/03/20(日) 23:20:14.22 :p8Qz0W+y0 年明けの仕事も終わって、高校は始まったけど慌しさは落ち着いてきた頃。 以前から話していた旅行の打ち合わせをするということで、芽衣子さんの部屋に来ていた。 座卓の上には色々な雑誌が積まれていて、その向こうでは芽衣子さんが目を輝かせてそわそわしている。 「それじゃあいくよっ!」 緑茶の入ったコップをテーブルに戻したとき、待ちきれないといった様子で芽衣子さんが話し始める。 「旅行計画ぅ――――!」 「……?」 右手を突き上げての宣言に、反応ができなかった。 「も~、藍子ちゃん?」 「……あっ、ごめんなさい」 「じゃあもう一回! せーのっ――」 「「旅行計画っ!」」 上げた右手でハイタッチ。 腕を組んで満足そうに頷く芽衣子さんを見れたから、これが何なのかは深く考えてはいけない。 パッションではよくあること。たぶんきっとそのはず。 「よーし、まずは大まかな方向から決めてこっか!」…