ホンダは、2024年4月18日に発売が決まったばかりの新型クロスオーバーモデル「NX400」をベースとした教習車仕様「NX400L」を全国の自動車教習所向けに4月11日に発売すると発表した。CB400スーパーフォアの教習車退役にともない、新型モデルが求められていた。 ◆アップハンドルで扱いやすい400と言えば……クロスオーバーが最適だった?! CB400スーパーフォアが生産終了となり、これをベースとした教習車仕様もおのずと退役して殿堂入り。1992年の初登場から2022年10月の生産終了まで、教習車としてもライダーたちの愛車としても、多くのバイク乗りを育ててきたCB400スーパーフォアだっただけに、その後釜モデルが何になるのかは注目されてきた。 初心者でも扱いやすい幅広のアップハンドルに、取っつきやすいシート高、そしてトルクがあって扱いやすく、さらに教習所のように低速で走り続けてもへこたれない、マニュアルトランスミッション搭載のエンジン。それらを備える現行車種として白羽の矢が立ったのが、400Xの後継モデルとして間もなく発売されるNX400だった。 前19/後17インチのホイールに前後ディスクブレーキ、さらにフロントには倒立フォークを奢る最新ヨンヒャクに、教習車仕様として2次減速比のショート化やサスペンションの短縮、ハンドル形状の変更(全幅は830mm→820mmに)などに加えて、転倒時のダメージを軽減するバンパー類、教習生の運転状況を教習指導員へ視覚的に伝える表示ランプが追加されている。車名の末尾にはLearnerを表すLが追加され、カラーリングは、通常ラインナップ車にないファイティングレッドが与えらえた。 販売計画台数は2500台と多く、価格は通常モデルの89万1000円に対し106万7000円。このバイクで、また新たなライダーが巣立っていくことになる。 HONDA NX400L[教習車仕様] 車名 NX400L 型式 ホンダ・8BL-NC66 全長×全幅×全高 2140×820×1190mm 軸距 1430mm 最低地上高 134mm シート高 790mm キャスター/トレール 27°30′/108mm 装備重量 201kg エンジン型式 水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 総排気量 399cc 内径×行程 67.0×56.6mm 圧縮比 11.0:1 最高出力 46ps/9000rpm 最大トルク 3.9kg-m/7500rpm 始動方式 セルフ式 変速機 常時噛合式6段リターン 燃料タンク容量 17L WMTCモード燃費 28.1km/L(クラス3-2、1名乗車時) タイヤサイズ前 110/80R19 タイヤサイズ後 160/60R17 ブレーキ前 油圧式ダブルディスク(ABS) ブレーキ後 油圧式ディスク(ABS) 乗車定員 2名 価格 106万7000円 車体色 赤 発売日 2024年4月11日 大型自動二輪免許の教習車はNC750Lをラインナップ ちなみに大型二輪免許用の教習車はというと、270度クランクの並列2気筒エンジンを搭載するNC750XをベースとしたNC750Lが用意されている。こちらはAT限定免許用にDCT仕様もあるのが特徴だ。 ※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。…