1: 煮卵 ★ 2024/01/11(木) 09:04:19.95 ID:4dq4z90w9 能登半島地震では、寸断された道路や大雪などが救援活動を阻む。 自衛隊は輸送艦や大型ヘリを投入して物資を輸送し、各地の避難所に確実に届けようとしている。被災者の声を聞き取る「ご用聞き隊」も編成し、現地の要望にどう寄り添うか手探りの対応を続けている。 (割田謙一郎、溝田拓士) ■海から空から 石川県珠洲市の野々江総合公園は9日朝、約10センチの雪に覆われていた。地面が露出した場所には亀裂が見える。午前9時40分頃、陸自の大型ヘリ「CH47」が公園内に着陸した。 機内には、操縦席のすぐ後ろまで水や食料を入れた数百個の段ボール箱が詰め込まれていた。 能登半島沖約30キロに浮かぶ海自輸送艦「おおすみ」から運んできたものだ。地上で待ち構えていた十数人の陸自隊員が2台の車両に積み込んでいく。20分で作業を終えると、ヘリは再び飛び立った。 (略) ■急きょ編成 CH47が運んだ物資は、いったん野々江総合公園に隣接する珠洲市立健民体育館に集積される。陸送されてきた他の物資と合わせて管理され、各地の避難所に配送されていく流れだ。 約1キロ離れた市立飯田小学校は、約270人が身を寄せる避難所になっている。10日午前、右肩に「ニーズ把握隊」の印を付けた自衛隊員3人が避難者に話しかけていた。 「何かお困りのことはありますか?」 自衛隊は今回、被災者の要望を細かく聞き取る400人態勢の部隊を急きょ編成した。 「アルコール消毒液が全くない」「レトルトご飯のパックは温める道具がないから余っている」。隊員らは住民の要望を手帳に書き取っていった。 国は能登半島地震でも、被災自治体の要請を待たずに食料や毛布などの物資を緊急輸送する「プッシュ型支援」を進めている。 命をつなぐ効果が高い一方で、被災地域や避難所ごとの需要とは一致しないこともある。自衛隊は初めて、住民の要望を一元的に集約する仕組みを取り入れた。 ■泣き出す女児 飯田小には数日前、トイレ用の掃除道具が届いた。前日に避難者の女性(46)が隊員にお願いしたものだ。 同小ではトイレが汚れ、衛生環境が悪化していくことが悩みだった。女性は「あまりの汚さに怖がって泣き出す女児もいた。ありがたい」と話した。 一方で同じ避難所に身を寄せるNPO職員の女性(69)は「布団で寝ると背中が痛いと言っている高齢者も多い。(段ボール)ベッドが足りていない」と訴える。 防衛省幹部は「時間の経過とともに支援内容が広がり、ニーズも多岐にわたってきた。孤立集落の方々も含め、多くの被災者の声を拾うにはかなり時間がかかる」と語った。 全文は [読売新聞] 2024年1月11日(木) 6:58…