新車販売の約99%がAT車ということで絶滅の危機にあるMT車。そんな絶滅危惧種であるMT車オーナーに遭遇したとき、AT車にしか乗ったことのない人たちは、「ちょっとウザい」と思うらしい。では、どのような行為が癇に障るのだろうか? ギアを入れた状態で、ゆるゆるゆる~と左足を動かしてクラッチペダルを緩める操作が「半クラ」。 このとき、一気にアクセルを踏みすぎて回転数が高くなりすぎると、無駄に「ウィーン」とエンジンがうなりをあげてしまう。 MT車教習を受けたことすらないAT限定免許のドライバーのなかには、このエンジン音は「うるさい」を超えて、「クルマがぶっ壊れるんじゃないかとドキドキする」と思う人も。 たしかに、AT車の場合、常識的な!?アクセルワークをしていればエンジンが低速でうなりをあげるなんてことはないので納得。 最後に発してはいけない言葉。それは、AT車より「楽しい」「速い」ということを前提に発する、「やっぱりクルマ好きならMT車だよね」という言葉。 「AT限定免許を取得したばかりのとき、上司に「えー、なんでAT限定免許なの!?」とちょっとバカにされたときはイラッとしましたね」とは、先の筆者の知り合いのAT限定免許所有者の体験談。 「いまってAT車だって速いし、パドルシフトみたいな装置を使えば十分に楽しく運転できるし……」。 「AT限定免許だからってクルマに興味ないわけじゃないし」 こんな意見も。これはごもっとも。 若い年代の男女の約7割がAT限定免許という時代において、MT車優位といった発言はウザい以外の何ものでもないのだ。 ということで、AT車オーナーの視点から好き放題語ってきたため、MT車オーナーからしたら「知るかー!!」と、お怒りの人も多いかもしれない。しかし、よーく考えると、不必要な場面でのヒール&トゥなど、MT車に乗っていると無駄操作をしてしまいがちなのはたしか。…