1 名前:昆虫図鑑 ★:2023/11/01(水) 08:23:59.25 ID:4erokcZn.net 韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が今日、国会で施政方針演説を行った。日本の岸田首相同様に尹大統領も一にも二にも経済にウエイトを置いていた。 韓国経済が減速、失墜の傾向にあるのかは定かではないが、確かに一時期ほどの勢いは感じられない。かつてのような「日本に追いつき、追い抜く」の勇ましい掛け声は今ではどこからも聞こえてこない。 韓国は何事も日本をライバル視し、日本を抜くことを目標にしてきているが、現実には国民一人当たりGDP(国内総生産)一つとっても追いつくどころか、引き離されているのが実情である。 日本と韓国の1一人当たりGDPの差が歴代最小となったのは昨年10月で、日本の3万4357ドルに対して韓国は3万3591ドルと、その差は766ドルにまで縮まっていた。 ちなみに韓国が日本の半導体素材輸出規制措置に反発し、日本製品不買運動を始めた年の2019年は日本の4万566ドルに対して韓国は3万1902ドルと、8664ドルも開いていた。それが、2020年は日本の3万9981ドル対韓国の3万1728ドル、2021年は日本の3万9301ドル対韓国の3万5003ドルと、韓国はその差を4298ドルまで詰めていた。日本経済が米国の急激な基準金利引き上げにより円安に陥り、不信を極めたことが原因であることは言うまでもない。 昨年、国際的な信用格付け機関(ムーディーズ、スタンダード&プアーズ、フィッチ・レーティングス)の評価が日本のA1、A+、Aに対してAa2、AA、AA-と逆転していたことなどもあって様々な統計から1一人当たりGDPも日本に追いつき、逆転するのは必至とみられていたが、今年は日本の3万3854ドルに対して韓国は3万2418ドルと、差は1436ドルに開いていた。追いつくところか、逆に引き離されているのである。 こうしたことから文在寅(ムン・ジェイン)前大統領は交流サイト(SNS)で某学者の新書「日本が来る」を紹介しながら韓国経済の現状を憂いていたが、意外にもこれを保守系の大手経済新聞「韓国経済」(10月27日)が取り上げたのには正直驚いた。 文前大統領はおよそ次のようなことを綴り、尹錫悦政権の経済政策を暗に批判していた。 「先進国の一般的経済成長率は2%程度なのに対して我が国の今年の経済成長率は1%に下がるとの見通しだが、危機の時以外では史上初めてのことである。経済成長率で日本に後れを取るのもIMF(国際通貨基金)危機(1997年)以来である。前の政権では韓国の1人当たりGDPは日本を追撃していたのに格差が逆にさらに広がることになってしまった」 文前大統領と言えば、在任中の2019年8月2日の国民向け談話が忘れられない。生中継された8分にわたる談話で文前大統領は日本への対抗意識をむき出しに「我々は二度と日本には負けない。今日の韓国は昨日の韓国ではない。我々は十分、日本に勝つことができる」と強調していた。その際に「2024年までに一人当たりGDPを4万ドル台に乗せ、GDPランキングは6位に引き上げる」と啖呵まで切っていた。 GDPに限って言えば、現在、日本の4兆4097億ドルに対して韓国は1兆7219億ドルと、日本が約2.5倍も多い。韓国は世界10位から2ランク下げ、ブラジル(2兆0812億ドル)、ロシア(2兆0626億ドル)にも抜かれ、世界12位に転落している。 経済浮揚のテコとされている外国人観光客の数も日本は、今年は2500万人になるものと推定されているが、韓国は1000万人に満たないようだ。ちなみに日韓の韓国客だけを比較しても今年上半期(1―6月)まで日本を訪れた韓国人観光客が約312万人なのに対して訪韓した日本人観光客は約86万人と、約3分の1以下だった。 大統領退任後から現政権に袋叩きにあっていることからの恨みつらみなのかもしれないが、文前大統領にとっては韓国の経済失墜こそが尹大統領への唯一の攻撃材料になっているようだ。 辺真一 引用元:…