2022年10月末に生産終了したCB400スーパーフォア(SF)は、当時クラス唯一の並列4気筒モデルとして惜しまれながら消滅したモデル。復活を望む声も大きいが、なんと水素仕様で研究開発が行われているようだ。 シート下に水素タンクを設置し水素燃料を供給 ホンダは2022年9月の二輪事業説明会で2040年代に全ての製品でカーボンニュートラルを目指すとし、バイクの電動化を進めることを明らかにした。その構想には水素エンジンは含まれておらず、登壇した幹部も水素については慎重な姿勢を示していた。 一転して、2023年5月にバイク用などの水素エンジン技術研究組合(HySE)が設立された際にホンダも参画。組合でのホンダの役割は「水素エンジンのモデルベース開発の研究」とされており、MBDというコンピュータシミュレーションで開発を進めている。 また、CB400SFのイラストで出願された特許は水素供給の配管に関するもので、HySEでの役割と異なることからホンダは独自で水素エンジンバイクを研究していることが分かる。今後の製品化は不明だが、HySEの研究成果も加われば可能性は高まるだろう。 特許では、エンジンについては「水素エンジン」と明記されていた。…