クルマをガソリンスタンドの洗車機で洗おうとすると「そのクルマは洗車機NGです」と言われるケースがあります。 愛車を綺麗にしたいのに、断られる条件とはどのようなものなのでしょうか。 クルマを利用していると、泥やホコリ、黄砂などの汚れが付着します。 自宅で洗車できる環境がない人や、洗車を短時間で済ませたい人にとって、ガソリンスタンドの洗車機は非常にありがたい存在です。 しかし洗車機の注意書きをよく見ると、外国車および国産車の一部や、ルーフにキャリアが設置されたクルマ、取り外しのできないアンテナが付いているクルマなどは洗車できないと明記されています。 では、一体なぜこのように「洗車機NG」のクルマがあるのでしょうか。 ガソリンスタンドにある一般的な門型洗車機をはじめ、広く自動車用機械工具の製造販売などを手がける株式会社バンザイの担当者に話を伺いました。 「門型洗車機にはクルマの形状を認識するセンサーが付いています。このセンサーによってボディに当てるブラシの圧力をコントロールしています。しかし、スキーキャリアやルーフボックス、テレビアンテナなどの装備が設置されているとセンサーが正しく検知できません。検知出来ないままだとクルマの装備や洗車機自体を壊してしまったり、クルマを十分に洗えなくなる可能性があるため、洗車NGになっています。ほかにも幌(座席や荷台部分を覆う布)がついたクルマの場合、センサーが幌を柔らかい素材と判断して強くブラシを当ててしまうことで、幌の骨組みが折れてしまうおそれがあります。また外国車では、過去にリアガラスが洗車の振動で割れてしまうケースもあったと聞いており、洗車時にトラブルが予想されるクルマは使用できないといえます」…