1 名前:昆虫図鑑 ★:2023/09/29(金) 16:44:13.84 ID:WojYBlBl.net 「パラサイト 半地下の家族」(2019年公開)が世界中に旋風を巻き起こしてから3年。実は今、コロナ禍を経て、韓国映画界は衰退の危機にさらされている。韓国映画に代わって、日本映画が大ヒットしている背景を解説する。【韓国コラムニスト/児玉愛子】 「すずめの戸締まり」「スラムダンク」が大ヒット 2019年にドラマ「愛の不時着」で人気を不動のものにした俳優ヒョンビンが主演する「コンフィデンシャル:国際共助捜査」(9月22日公開)と「極限境界線 救出までの18日間」(10月20日公開)が日本でも話題を呼びそうだ。 実はこの2作品、韓国国内での興行成績の明暗が分かれた。単に「面白い」「つまらない」が理由ではないという。韓国人の映画に対する感覚がコロナ前とは大きく変わったのだ。その点を解説する前に、韓国の劇場の今年の観客動員数を見てみよう。 もともと、自国の映画が人気だった韓国だが、今年は韓国映画の興行成績が振るわない。現時点での観客動員数を見るとトップ10作品のうち韓国映画は3作品。観客動員数が1000万人を超えたのはマ・ドンソク主演の「犯罪都市3」だけだ。これは異常事態といえる。 (略) 韓国映画界が不況に陥った理由を現地で聞いてみると、やはりコロナ禍での生活習慣の変化が大きな要因だったといえる。 コロナ前の韓国といえば“映画”が一番身近な娯楽で、人々はよく劇場に足を運んでいた。年間の映画鑑賞回数は日本が1.5回なのに対し、韓国は世界最多の4.3回。いかに映画が人々の日常生活に定着していたかが分かる。 ところがコロナ禍には話題の大作が次々とネットでの配信を決めるなど、状況が一変した。それまで劇場に足を運んでいた観客も家で気軽に映画を観られる環境に慣れてしまった。 そんな中、シネコン最大手が鑑賞料金の値上げを行った。チケット代はコロナ禍の前より100~500円高くなり、映画不況を加速させた要因という指摘もある。 物価も上昇しており、家族で映画を観に行き、外食もするとなったら家計の負担は大きい。以前なら「何か面白そうな映画を観に行こうか」と作品を決めずに劇場に行っていた世代も、最近は、高いお金を出してまで駄作は絶対に観たくないと考えている。映画好きの民族もついに映画を選んで観に行くようになったという。 そんな中でも選ばれたのが日本の「すずめの戸締まり」や「スラムダンク」になるわけだ。 (略) なぜ「コンフィデンシャル」がヒットして、「極限境界線」は受け入れられなかったのか。この点を何人かの韓国人に聞いてみると、ほぼ同様の答えが返ってきた。 「知っている味だから美味しいと分かる」 これは韓国の女優が使ったたとえだそうだ。今年ヒットした「犯罪都市3」と同じく、ヒョンビン主演の「コンフィデンシャル」も大ヒット作の続編で、前作を観た人々が続編にも期待して劇場に足を運んだのだという。 昨年、韓国では映画サイトの口コミについて、“逆バイラル”疑惑が浮上した。逆バイラルとは意図的に悪意の口コミを広める行為のことで、映画投資会社がそうした手段でライバルとなる作品の評価を下げたのではないかと指摘されたのだ。もはや口コミも信用できないからこそ、確実に楽しめるであろう大ヒット作の続編を観に行く。 このような劇場離れで興行不振が続く韓国では、投資会社が次々と制作から手を引く事態に陥っている。日本でもコロナ禍で人々は映像作品をネット配信で観ることに慣れてしまった。そんな状況にもかかわらず、TOHOがチケットの値上げをしている。隣国で起きていることは他人事ではない。チケット代の値上げがボディブローのように効き、日本でも劇場離れが加速するかもしれない。 元々、韓国人より劇場に行く回数の少なかった日本人だ。「知っている味だから美味しいと分かる」はおろか、「知っている味だから食べなくても分かる」となる可能性もゼロではない。 韓国映画業界が崩壊の危機、今年黒字になった国産作品はわずか2本―中国メディア [9/18] [昆虫図鑑★] 引用元:…