高速道路各社によると、今年のお盆期間(8月9~16日)の渋滞は、下りのピークが8月11日、上りが13日で、10km以上の渋滞発生回数は前年比2倍以上の計438回発生と予測されている。最長では45kmに達する見通しも! よく知られているとおり、渋滞発生の四大ポイントは、サグ部、上り坂、トンネル、合流。 サグ部は下り坂から上り坂に切り替わる部分。ここで速度が低下して、流れが悪くなって渋滞を引き起こすことが非常に多い。上り坂、とくに緩やかな上り坂でも同じことがいえるが、サグ部でも緩やかな上り坂でも、ほんの少しアクセルを踏み足すだけで、渋滞の発生は防げる。 高速道路などで右足が固まったままになり、下り坂では加速し、サグ部でも上り坂では減速するような走り方をしている人は、渋滞発生の元凶であり、大罪を犯していると言っていい。厳しくいえば、上り坂で減速してしまう人は、「ポンコツドライバー」と認定されても仕方がない! サグ部や上り坂ではそれを知らせる看板が出ているはずなので、それらを見かけたら、アクセルペダルをススッと踏み足すこと。 慣れないうちはスピードメーターを小まめにチェックして、100km/hなら100km/h、80km/hなら80km/hと、つねに一定のスピードを保つことを心がけよう。 ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)が搭載されているクルマなら、これを積極的に活用するのが最善の方法。宝の持ち腐れにしている人も多いので、高速道路を走るときはACCをONにすること。速度を一定にして走ると、渋滞が防げるだけでなく、疲労感も減って、目的地にも早く着けるので、いいことだらけだ。 トンネルに関しては明るいところから暗いところに入るのに躊躇したり、圧迫感から減速して進入したくなる心理が働くが、目線を遠くにして、(手動式なら)早めにライトを点灯し、意識的にアクセル開度をキープして(長めのトンネルは水捌けの関係で中央部が盛り上がっているので、気持ちアクセル開度を増やす)トンネルに入るよう心がけよう。 合流部では基本的に車線を変更しないことが大事。合流地点が近づくにつれ、各車が右側の車線に移動しはじめることで、結果として道路全体の流れが悪くなってしまうので、本線側を走るドライバーは車線を変えずに、規則正しく1台ずつ交互に合流する「ファスナー合流」に協力しよう。 その他、高速道路、一般道を問わず肝要なことは、再加速を素早くすること。 料金所を越えたあと、合流を終えたあと、信号が変わったあと、前のクルマが動き出したあとなど、再スタートやペースが回復できるタイミングになったら、間髪入れずに反応して、できるだけ短時間で巡航スピードに戻すこと。いわゆる「ふんわりアクセル」などは、独りよがりの燃費走行で(後続車がいない場合は別)、渋滞の元凶でしかない。…