1: シャチ ★ 3+k7zQsT9 2025-09-06 20:58:40 木更津市の金田・牛込地区の沖合で9〜11月の夜間、遊漁者によるガザミ類のカニ採捕が禁止されている。2023年以降、たも網などで捕獲する外国人が急増し、漁業資源への影響も懸念されることから、地元漁協が千葉県に規制を要望していた。県の行政委員会が7月に採捕を制限する指示を発令しており、県などは協力を呼びかけている。県内の海域でガザミ類の採捕が制限されるのは初めて。(小野洋) 県水産課などによると、23年の秋からガザミ類を捕獲する外国人の遊漁者が増えだした。ガザミ類はワタリガニと呼ばれ、カニみそや内子(卵)を味わう食材として知られている。夜行性のガザミ類は夜間に捕まえやすく、両地区の海域では秋季の夜に潮が引くことから、遊漁者は歩いて沖に出て捕獲しているという。 1日最大46人 県と地元漁協、木更津市は昨年8〜12月、24回にわたり採捕の実態調査を実施。9〜11月に遊漁者が多く、1日当たり最大で46人が確認された。調査結果から遊漁者による採捕量は449キロで、地元漁師の年間漁獲量の1〜2割に相当すると推計した。 現場で遊漁者へのアンケートも行い、19人から回答を得た。国籍は16人が中国と答え、3人はベトナムだった。「どこから来た」の設問は東京が9人と最も多く、地元3人、神奈川2人、埼玉1人、無回答4人と続いた。採捕の目的は自家消費が大半で販売目的はいなかった。 SNSで情報が広がり、東京湾アクアラインの木更津金田インターチェンジに近いこともあり、東京、神奈川方面から訪れた外国人が多いとみられる。問題発覚後から夜間パトロールなどの対応にあたってきた金田漁協の高橋敏夫組合長(72)は「横浜や川崎ナンバーの車が路上や漁港に止まっていた。一晩で10〜20匹捕まえる人もいて、ワタリガニの減少が懸念された」と説明する。 両地区沖で遊漁者が素手やたも網でガザミ類を捕獲するのは「密漁」にあたらない。一方、地元の漁師は刺し網や底引き網で漁獲してきた。ノリ養殖やアサリの漁場でもあり、潮干狩りシーズンには観光客でにぎわう。 資源保護へ規制要望 地元漁協は夜間に多くの人が無断で立ち入れば、漁場管理上の支障が生じ、漁業資源保護の観点からも看過できないとして、県に規制をするよう要望していた。水産動植物の繁殖保護や漁業調整のため、採捕に関する制限の指示などができる県の行政委員会「千葉海区漁業調整委員会」が7月4日付で、今回の規制の指示を出した。 規制対象となるのは、袖ケ浦海浜公園(袖ケ浦市)前から東京湾アクアライン周辺、小櫃川河口付近にかけての海域。9月1日から11月30日の午後5時から翌日の午前5時まで、ガザミ類のガザミ、タイワンガザミ、イシガニを捕獲しないよう求めている。 9/6(土) 20:01配信 千葉日報オンライン 中国語などでガザミ類の捕獲禁止を呼びかけるチラシ=8月、木更津市 採捕が規制される海域で、千葉県職員が捕獲したガザミ類(県提供)…