新型コロナ対策としての行動制限のない大型連休が29日からスタートする。大手旅行会社、近畿日本ツーリストが発表した国内旅行先の人気ランキングで千葉県が1位となるなど、県内の注目度が上昇。観光業界からは「(来園者は)コロナ禍前まで戻って」と期待の声も上がっている。 近畿日本ツーリストは4月28日発~5月8日着の旅行販売高を今月3日に調査。千葉県の販売高は前年より2・8倍増となり、昨年の4位からランクアップして1位となった。 2位以下は北海道、沖縄県、大阪府、三重県、東京都などが続いた。 同社によると「東京ディズニーリゾート(TDR)」「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」などの人気テーマパークを抱える自治体への旅行者が急増。同社は「TDRはもちろん、多くのレジャースポットがある上、自然豊かな房総半島など魅力的な観光地も多い。旅行先として人気が高く販売にも力を入れた」などと説明した。 県内人気を引っ張っている東京ディズニーランドとシーを運営するオリエンタルランド(浦安市)の片山雄一副社長は、27日のリモート会見で現状について「開園40周年イベントを開催中で、入場者は非常に堅調、好調」と説明。訪日客や国内旅行の需要回復にも触れ「予約状況などを見ても好調ペースを引き続き堅持できるのでは」と大型連休への期待を示した。 鴨川シーワールド(鴨川市)は行動制限の影響で、2020、21年度の年間入場者数はコロナ禍前の7、8割ほどに落ち込んでいた。例年来園者が最も増える大型連休に向け、担当者は「3世代での家族連れや学生のグループなど大人数での来園が増えている。大型連休はコロナ禍前の状態まで戻ってほしい」と期待。…