本田技研工業は2023年3月23日、スクランブラースタイルの大型二輪モデル「CL500」を同年5月25日に発売すると発表した。 ■キーワードは「Express Yourself」 ホンダCL500は、街なかでもアウトドアでも映えるスクランブラースタイルと、アップライトなライディングポジション、扱いやすい出力特性のエンジンなどを特徴とする、ミドルクラスのネイキッドモデル。2022年の「EICMA」(ミラノモーターサイクルショー)で世界初公開された。「Express Yourself」をキーワードとし、ライダー自身を引き立たせ、多様なライフスタイルにあわせて気軽に楽しめるバイクを目指して開発したモデルとされている。 外観はシンプルなたたずまいを基本としつつ、特徴的なアップマフラーやタンクパッド、ワディング加工を施したフラットタイプのシートなどを装備することで、スクランブラーならではのスタイルを表現。カラーバリエーションは、カジュアルなイメージの「グリントウェーブブルーメタリック」、タフな印象の「マットアーマードグリーンメタリック」の2種類の設定となっている。 走行特性もスクランブラースタイルに見合うものとしており、剛性と重量バランスを最適化したダイヤモンドフレームに、余裕のあるストローク量を確保したサスペンションやセミブロックパターンのタイヤを採用。アップライトなライディングポジションとあいまって、舗装路からフラットダートまで、幅広い走行状況に配慮したつくりとなっている。 搭載されるエンジンは排気量471ccの水冷4ストローク直列2気筒DOHC 4バルブ(1気筒あたり)で、最高出力46PS、最大トルク43N・mを発生。低回転域から高回転域まで扱いやすく力強い出力特性を追求しているという。組み合わされる変速機は6段のマニュアルトランスミッションで、ドライブトレインにはクラッチレバーの操作荷重軽減とシフトダウン時の後輪ホッピングの軽減に寄与する、アシスト&スリッパークラッチも装備している。 販売計画台数は年間1500台。価格は86万3500円となっている。…