この宇宙は200億年後に潰れて終わる? 悲観するにはまだ早い?宇宙の始まりと終わり 宇宙は約138億年前にビッグバンで始まった。 主流の説では、宇宙は永遠に膨張し続け、物質密度が薄くなるシナリオが一般的。 ドノスティア国際物理センターのHoang Nhan Luu氏らの研究では、宇宙の寿命は約333億年で、約195億年後にビッグクランチで終わる可能性を指摘。ビッグクランチとは 宇宙が収縮して1点に潰れる現象。 約30年前までは、宇宙の膨張が重力で減速し、停止または収縮(ビッグクランチ)に至ると考えられていた。 1998年に宇宙の膨張が加速していることが判明し、ビッグクランチは古い仮説とされてきた。暗黒エネルギーの役割 宇宙の膨張を加速させる力の源として暗黒エネルギー(ダークエネルギー)が提案されている。 暗黒エネルギーは膨張しても弱まらないとされてきたが、DESIの観測で約45億年前と比べ10%弱まっている可能性が示唆された。 Luu氏らの研究では、暗黒エネルギーの弱まりにより、宇宙が約110億年後に膨張のピーク(直径約1兆5700億光年)に達し、その後収縮して約195億年後にビッグクランチを迎えると予測。…