スズキは、2030年度に向けた成長戦略を発表した。 ■2030年度に向けた主な取り組み スズキは、各国政府が掲げる達成目標時期に基づき、日本・欧州で2050年、インドでは2070年のカーボンニュートラルの達成を目指す。 ◆製品分野 〇四輪車 日本では、2023年度の軽商用バッテリーEVの投入を皮切りに小型SUV・軽乗用などの投入を予定しており、2030年度までに6モデルを展開する。また、軽自動車や小型車向けに新型ハイブリッドを開発し、バッテリーEVと併せることでユーザに多くの選択肢を提供するとしている。 欧州では、2024年度よりバッテリーEVを投入し、SUV・Bセグメントなどに広げていき、2030年度までに5モデルを展開。インドでは、「Auto Expo 2023」で発表したバッテリーEVを2024年度に投入し、2030年度までに6モデルを展開する。 〇二輪車 通勤・通学や買物など生活の足として利用される小型・中型二輪車は、2024年度にバッテリーEVを投入する。2030年度までに8モデルを展開し、バッテリーEV比率25%を計画。趣味性の強い大型二輪車については、カーボンニュートラル燃料での対応を検討している。 〇船外機 湖沼や河川で多く使われる小型船外機は、2024年度にバッテリーEVを投入する。2030年度までに5モデルを展開し、バッテリーEV比率5%を計画。海洋で使われる大型船外機については、カーボンニュートラル燃料での対応を検討している。 〇電動モビリティ スズキは、免許返納者の新たな移動手段であるセニアカーやその進化形であるKUPO、株式会社エムスクエア・ラボと共同開発しているマルチワーク可能なロボット台車のモバイルムーバーなど、様々な電動モビリティを提案。ユーザニーズの多様化や環境の変化による新たな市場に向けて、生活を支える小さなモビリティに挑戦していくとしている。…