1:コラット(広島県) [KR]:2023/01/16(月) 14:55:05.43 ID: ID:9vWyMZpl0 BE:932843582-2BP(2000) 重量物を動かす仕事量の単位に「馬力」が用いられる訳 クルマのパワーを表記するときに一般的なのが「馬力(PS)」で、クルマのパワーを示す数値のひとつです。 しかし馬力とは、何となくわかるような、実際はよくわからないような不思議な単位ともいえ、ヨーロッパでは「PS」、アメリカやイギリスでは「HP」とさまざまなほか、「kW(キロワット)」も併記されるようになってさらに難解になっています。 570馬力を発揮する日産「GT-R」のエンジン 馬力は、簡単にいえば「重量がある物体を、どれだけの時間で、どれだけの距離を動かしたか」を数値化したもの。これと並列に記載されている「トルク」は物体(クルマの場合はタイヤ)を回転させるための力を数値化したもので、最高出力はトルク×エンジン回転数で導き出されます。 整備士を育成する専門学校の講師、I氏に分かりやすく解説してもらいました。 「一般的に用いられている馬力という単位を世に送り出したのは、蒸気機関を発明したジェームス・ワット氏といわれています。 それまで多くの仕事で主力として活躍していたのが『馬』だったため、『この蒸気機関は馬に例えると、これだけの仕事をしている』という指標を作るために、実際に馬1頭ではどれくらいの仕事量なのかを計測しました。 175ポンドの荷物を馬に引かせ1分間で188フィート移動させた実験結果を踏まえて、性能が客観的にわかる単位として1秒間の仕事量を算出したものが馬力となったといわれています」 そこで導き出されたのが「75kgの重量物を1秒間に1m動かす力」が「1馬力」という数値。ただし日本や欧州ではメートル法が主流に対し、アメリカやイギリスでは距離の部分がヤードやポンドが主流なので、メートル法で算出されるのをPS、ヤードポンド法で算出するのがHPという単位になっているそうです。…