百年の恋も冷めた瞬間 Open 12年目18: ↓名無し↓ 22/12/06(火) 16:09:45 ID:3q.pu.L1 親戚の紹介で高学歴大企業勤めの男性と付き合って結婚も考えてた彼は将来について明確な計画があって、資格や語学の勉強したりジムに通って体鍛えたりいろんな集まりに顔を出したりアクティブある時、異業種交流で知り合ったみかん農家のところに泊りで農作業のアルバイトをしに行こうと誘われた農家といっても法人化した立派な企業で、短期バイト用の宿舎もあるというから半分旅行みたいな気持ちでついていったけどみかん畑で彼氏が何やらせても遅くて役に立たないのを見て自分でも驚くほど冷めた従業員の方からみかんの収穫法を教わってやってたら私が収穫かごを1つ満杯にする間に慣れてる方は2杯満杯にする私たちと同じ農作業初体験でも勘のいい人はベテランの8割くらいのスピードで収穫していくから頑張って追いつかなきゃ、と一生懸命やってたけど彼氏は一個収穫したらじーっと眺めてかごに入れ、一つ収穫しては眺めてかごに入れ、で慣れてる人の半分しか作業できてない私のさらに半分も仕事してない185センチでマッチョな20代の彼が「力仕事は任せてください!」というから収穫バイトのおばさん達は今日は楽できるねーと喜んでくれたけど中学生の女の子がひょいひょい抱えてトラックに積むコンテナを彼氏は重量挙げの選手みたいに時間をかけて気合を入れないと持ち上げられないおまけに一箱抱えるとその度に動きを止めて休憩するしすぐ座り込むから午後には「使えない兄ちゃん」と呼ばれるようになってたしかも、そう言われたことにムッとした彼が「自分は午前中にかご何杯収穫しました」と仕事の成果を告げたらベテランのおばさん達に「あたしらの6分の1しか仕事してないの!?」「その若さでその体格でなんでそんなに仕事できないの!?」と本気で驚かれてたそれで彼氏は露骨に不機嫌になって、夕方仕事が終わると泊まらずに帰るといい出したそれも、勝手に私が体調崩したと嘘ついてるし帰りの車内では「田舎の人達の無神経さに君が耐えられないと思うから泊まらない選択を判断した」と全部私を理由に使うから「こんなに仕事出来なくて卑怯な口先だけの男と結婚したくない」としか思えなくなった別れるときは理由を言っても「納得いかない」と拒否されて揉めて大変だったし親は顔合わせで彼のことを気に入ってたから理由を理解してくれなかったけど祖父が「手と頭が繋がってない人間はピンチの時に役立たずどころか足を引っ張るから結婚しない方が私子のため」と言ってくれてどうにかお別れした最近「無能の鷹」って漫画を読んで彼を思い出してネットで消息調べてみたら大企業辞めてバイトしながら起業に向けて準備中らしいあのみかん収穫作業での使えなさとスタミナのなさでは起業なんて一生無理な気がする…