今年8月、石油元売り最大手・ENEOSホールディングスの代表取締役会長を務めていた杉森務氏(66)が、突如辞任を表明。その理由として「一身上の都合」とだけしか説明がなかったことで業界関係者、投資家たちから困惑の声が上がったが、その背景には、杉森氏が今年7月に沖縄で女性に対して行った“凄絶な性加害”が隠されているというのだ。 杉森氏は1979年、一橋大学卒業後に当時の日本石油に入社。99年に日本石油と三菱石油が統合された際は販売企画課長として、新ブランド「ENEOS」の誕生に尽力し、2017年に東燃ゼネラルと統合した翌年、グループのホールディングス社長に就任した人物である。 “事件”が起こったのは今年の7月1日の夜。杉森氏は、沖縄の得意先である石油販売会社の幹部らとともに、沖縄県那覇市の中心部にある歓楽街・松山の高級クラブに来店した。店のVIPルームである個室で飲み始めた杉森氏は、隣に座った初対面の30代女性ホステスを気に入った様子で、手を握ったりした後、大声を出して彼女を抱き寄せたという。 「持ち込みのワインを飲みだして気持ちが大きくなったのか、杉森さんは彼女のドレスの中に手を入れて、下着をまさぐるように胸をもみ始めた。ちょっと触れるという仕草ではなく、手を入れてもみまくる状況が続いた。それには飽き足らず、ついにキスを強要した。彼女の肩に手を回し、その腕で強引に首を絞めるような格好で唇を奪ったのです」(同店の内情を知る関係者) この間、女性は幾度も拒む仕草を見せたが「銀座では普通だよ、こんなの」などとしつこく言い募りながら別のホステスにも同様の行為を働いたという。 ■ドレスを強引に脱がし… 「こうした状況が2時間近くも続き、さすがに見かねた他のホステスが“会長、こっちで歌いましょう”とカラオケを勧めたりしたようですが、それでは満足できなかったのでしょう。杉森さんはセクハラを続けてきた彼女のドレスを強引に脱がし、上半身を素っ裸の状態にしてしまったのです」 ドレスを剥ぎ取られた女性はその場に泣き崩れてしまい、店側はホステスを交代させる形で彼女を解放したという。しかし、彼女は体に異変を感じていた。…