新型コロナウイルスの感染拡大を受け、政府は今月前半の開始を目指していた観光支援策「全国旅行支援」の実施について当面、延期する方針を固めました。 全国旅行支援は都道府県ごとに実施している「県民割」を全国に拡大するもので、1人1泊あたり最大で1万1000円が補助されます。 政府は打撃を受けた観光業界を支援するために今月前半から実施したい考えでした。ただ、政府関係者によりますと、新型コロナの新規感染者数が急激に拡大していることを受けて当面、延期する方針を固めたということです。 実施時期については旅行需要が高い8月を避けて9月以降、感染状況を見ながら改めて検討する方針です。 また、現在実施している県民割への国の補助は期限を迎える7月14日以降も継続し、8月末まで延長する方向で調整が進んでいます。 こうした方針について、今月14日に岸田総理大臣が記者会見で説明する見通しです。 一方、松野官房長官は夏休みなど連休期間中の旅行や帰省時における感染拡大防止策として、全国の駅や空港など現在、1万3000カ所に無料の検査場を設置していると明らかにしました。 今後は自治体の意見も踏まえ、さらに臨時の検査拠点を増やしていく考えです。…