今までにあった修羅場を語れ【その3】816: ↓名無し↓ 14/07/14(月) 02:18:45 ID: ID:elIxkGMxK 修羅場というには少し生温いかも。私が中学三年生のときに新しく赴任してきた現代文担当の教師がいた。二十代後半くらいの若い女性で、よく言えばフレンドリー、悪く言えばちょっとうざったいノリの教師だった。特に男子生徒にぐいぐい絡んでいく姿が思春期の女子生徒たちには「何あれ?男子ばっかり贔屓してない?」と写ってしまい好かれてはいなかった。季節がすぎて受験シーズンになると、授業の殆どが受験対策のものになっていった。ど田舎だったため塾に通う生徒は数える程度にしかおらず、授業で行われる受験対策の小テストや過去問がとても重要で、教師も生徒もそれを理解している故にいつもは適当なDQNグループも真面目に授業に取り組んでいた。詳しい内容は忘れてしまったのだけど、現代文では受験対策に小論文の書き方を毎回毎回行っていた。確か授業の九割が小論文で、あとは少し文章の問題と漢字練習。今になって考えてみれば漢字練習は各自でやればいいし、その他も学校から配布された問題集を解いていればなんとかなるけれど、小論文は実際に書いてみて添削してもらうことが大事だからそういう風に対策をたてたんだろう。正直そのときはまた小論文か…とややうんざりしていた。そして受験当日、現代文の問題を解いていくと、なんとあれだけやった小論文の問題はなかった。時間内にどれだけ上手く、どれだけ文字数を稼いで書き終えることができるかという内容の授業ばかりだったのに、実際に出たのは「30文字以内でこの例文の要点をまとめよ」みたいな問題だった。「小論文で大半の点数はとれるんだから真剣にやれ」と言っていた女性教師の言葉を信じてやってきた生徒たちはプチパニック。受験が終わってからは皆「小論文でなかったよね?」「あの時間はなんだったんだ!?」と修羅場。他校を受験していた生徒たちも登校日に顔を合わせたときに同じ話題を口にしてみんながざわざわし始めた。元々好かれてはいなかったせいか女性教師に対する非難が続いた。その日、いつもなら向こうから勝手に声をかけてきていた女性教師が始終無表情だったのを覚えている。結局女性教師はその年に「他の目標ができたため」とかなんとか言って教師をやめた。もしかしなくても生徒たちよりもヤマを外したこの女性教師が一番修羅場だったのかも。…