ヤマハは、「TRACER900 GT」「MT-09」「MT-09 SP」にエンスト・走行できなくなるおそれのある問題でリコールを発表した。 リコール届出内容 リコール開始日 令和4年3月2日 不具合部位 原動機(エンジンコントロールユニット) 基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因 ①エンジンコントロールユニットのプログラムが不適切なため、減速中スロットルを閉じた状態でクラッチレバーを握る際、クラッチレバーの握り幅が小さい場合、燃焼室内に吸入される混合気が薄くなることがある。そのため、最悪の場合、エンストするおそれがある。 ②エンジンコントロールユニットのプログラムが不適切なため、アイドリング状態からスロットルをわずかに開けると、燃焼室内に吸入される混合気が薄くなることがある。そのため、最悪の場合、エンストするおそれがある。 ③エンジンコントロールユニットのプログラムが不適切なため、スロットルボディーの弁を回転させるモーターに流れる電流が遮断されるとともにエンジン警告灯が点灯することがある。そのため、最悪の場合、スロットルボディーの弁が操作できず、走行できなくなるおそれがある。 ④エンジンコントロールユニットのプログラムが不適切なため、部品またはシステムが故障した場合に、エンジン警告灯が点灯しない。そのため、保安基準第31条別添115(車載式故障診断装置の技術基準)に適合しない。 改善措置の内容 全車両、エンジンコントロールユニットのプログラムを対策プログラムに書き換える。 対象車 通称名(型式) : TRACER900 GT (8BL-RN70J) リコール対象車車台番号 : RN70J-000301~RN70J-001113 範囲及び制作期間 : 令和3年3月9日~令和4年2月11日 対象車台数 : 809台 通称名(型式) : MT-09/MT-09 SP (8BL-RN69J) リコール対象車車台番号 : RN69J-000301~RN69J-001305 範囲及び制作期間 : 令和3年2月10日~令和4年2月9日 対象車台数 : 1,004台…