政府は25日、交通事故被害者の安定的な支援に向け、自動車損害賠償責任保険(自賠責)の保険料値上げに必要な仕組みを整備する関連法改正案を閣議決定した。2023年度から車1台当たり最大150円の値上げとなる見通しで、金額は秋以降に政令で定める。 自賠責加入者は現在、保険料とともに賦課金として年間16円が徴収され、国はひき逃げや無保険車による事故被害者の救済に充てている。 改正案では、賦課金の使途を拡大。重度障害者を受け入れる病院の運営や、在宅療養中のリハビリ支援といった事故被害者全体の支援、車両の先進技術普及にも使えるようにする。…