磐田市に本社がある大手バイクメーカー、ヤマハ発動機の去年1年間の決算は、二輪車の販売が好調だったとして、売り上げと最終的な利益がともに過去最高となりました。 ヤマハ発動機が2月10日に発表した去年12月までの1年間の決算によりますと、売り上げは前の年より23%増えて1兆8125億円、最終的な利益はおよそ3倍の1556億円でともに過去最高となりました。 これは、感染拡大の影響で公共交通機関を避けて移動できる二輪車への需要が世界的に高まっていることや、企業との調整の結果、部品不足の影響を最小限に抑えられたことが要因だとしています。 また、ことし1年間の業績見通しも発表され、需要の回復が続くことや半導体などの部品の調達のめどがたち増産ができることから、売り上げが去年よりもさらに10%多い2兆円、営業利益は1900億円を見込んでいます。 オンラインで行われた記者会見で日高祥博社長は「オミクロン株の感染拡大のなかでも、密を避けられる二輪車への需要が引き続き追い風となった。原材料価格の高騰がここまで続くとは想定していなかったが、価格転嫁なども検討し、ことしも最高益につなげていきたい」と話していました。…