昨年1年間に神奈川県内を訪れた観光客は1億849万人で、過去最多だった前年から47%減少し、50年前とほぼ同じ水準にとどまったことが県の調査で分かった。コロナ禍で外国人観光客が来なかったことが響き、1961年の調査開始以来、最大の落ち込みだという。 各市町村が観光施設やイベントなどを訪れた客数を調べ、県がまとめた。 月別では、1、2月はいずれも前年同月の8~9割の水準だったが、感染が拡大した3月以降に減少。最も少なかった5月は256万9000人と前年同月の1割にまで落ち込んだ。5月25日に緊急事態宣言が解除されてからは回復に転じ、11月には前年同月の8割近くまで戻ったものの、感染再拡大で12月には再び落ち込んだ。 地域別では、横浜・川崎地域は前年より4233万人減少。横浜市は3650万人減だった。減少の割合が最も大きかったのは相模湖・相模川流域で、前年比マイナス60・1%。相模原市の「相模原市民桜まつり」、大和市の「桜ヶ丘桜まつり・千本桜さくら祭り」などの中止が影響した。…