2輪ロードレース界の“生ける伝説”とも言われるバレンティーノ・ロッシが8月5日に記者会見を開き、2021年シーズン限りで現役を引退することを発表した。 ロッシはロードレース世界選手権の125ccクラス、250ccクラスでのタイトルを引っさげて2000年に最高峰500ccクラス(現MotoGPクラス)にデビューすると、2001年の初タイトルを皮切りに選手権5連覇を達成。さらに2008年、2009年にもチャンピオンに輝き、9度の世界タイトルを手にした。 その後も長らくタイトル争いの最前線で活躍していたロッシだが、ここ数年は勝利から遠ざかっており、昨年は表彰台わずか1回という結果に。今季はヤマハファクトリーチームを離れてサテライトチームのペトロナス・ヤマハSRTから参戦していたが、前半戦を終えてトップ10フィニッシュ1回と大苦戦していた。 来年43歳となるロッシには現役引退か、自らが率いるVR46チームでの現役続行というふたつの選択肢があると考えられていたが、結果的にロッシは今季限りでその伝説的なキャリアに幕を下ろすこととなった。…