1 名前:七波羅探題 ★:2025/08/11(月) 16:38:34.52 ID:DLMeuEdd9.net パスポート保有率、約6人に1人の17% 海外に出ない・出られない日本人 増える訪日外国人とのアンバランス弊害も 訪日外国人(インバウンド)が増える一方、日本人の海外旅行者(アウトバウンド)が伸び悩んでいる。その弊害はさまざまな分野に波及しそうだ。 「日本人の海外渡航者は2019年比で7割にも満たず、パスポートの保有率も約17%と主要諸外国に比べて極めて低い現状にあります」 こう嘆くのは、約1170社の旅行会社を会員にもつ一般社団法人「日本旅行業協会」(東京都千代田区)の髙橋広行会長(JTB会長)だ。 同協会が外務省などの資料をもとに集計したデータによると、2024年末時点で有効なパスポートの累計は約2077万冊(公用旅券を除く)で保有率は17.3%。24年の保有率は50~80%といわれる主要諸外国と比べても大きく下回っている。ちなみに、日本人の保有率が過去最高だったのは05年で27.7%。もともと海外主要国の中では少なかったが、近年はそれが一層際立つ状況が続いている。 なぜこうなったのか。背景要因について髙橋会長は「コロナ禍」「円安」「物価高」の三つを挙げる。 「円安、物価高による旅行代金の高騰、また、コロナ禍で海外旅行ができず冷え込んだ海外旅行へのマインドが戻ってきていないということが挙げられます。加えて、コロナ禍で旅行会社の店舗が激減してしまい、相談できる窓口が減少してしまったことも要因の一つと考えられます」 訪日外国人(インバウンド)が増える一方、日本人の海外旅行者(アウトバウンド)の低迷が続くアンバランスの弊害も小さくないという。 「国際交流は双方向交流が基本であり、国が目標としている訪日旅行者数6000万人を目指すためには、受け入れ体制の整備を進めるだけではなく、出国側・入国側双方に安定した需要が必要です」(髙橋会長) 日本人の海外旅行が活性化しないと航空便を増やすこともできないからだ。 では、パスポートを保有しない個別の要因はどうなのだろう。AERAのアンケートで意見を募集したところ、日本人のパスポート保有率の低さについて「知らなかった」という声もちらほら目についた。 神奈川県の会社員女性(41)は「知らなかったのでびっくりしました」と反応し、こんな感慨を漏らした。 「自分が子どもの頃と比べて、海外への憧れや世界に出ていきたいという希望を持つ人が減ってきているような感覚は確かにあります。円安も進み、海外旅行をする金銭的な余裕も減ってきているのかなと思いました」 コロナ禍を機にパスポートを更新していない人や、今後は更新しないつもりという人も目立った。コロナ禍前まで年1~2回海外旅行に出かけていたという京都府の大学事務職員の女性(41)は「コロナ禍明けにパスポートの有効期限が切れていることに気が付きましたが、海外旅行はもういいかな、と思っています。円安の影響で魅力も感じないし、海外に行って値段を気にして行動するぐらいなら国内でぜいたくしたほうが魅力に感じます」と吐露。宮城県のパート女性(49)は「パスポートを更新する際、発行までの期間が長いと感じます。発行される場所まで行くのも手間ですし、海外旅行に行く予定がなければ持っていなくても差し支えないものなので、もうすぐ有効期限が切れますが、更新する予定もありません」と明かした。 ほかに、有効なパスポートを保有していない人からはこんな意見があった。 「良くも悪くも持たなくても支障がない国ということだと思う。普通に生きる分には行かなくてもキャリアに影響があるわけでもなく、仕事で行く人を除けば、経済的に余裕のある人が行きたければ行くというイメージしかありません」(東京都の接客業の40代女性)、「運転免許を持たないので以前は身分証明のためとも思い保有していましたが、今は円安や物価高で海外に行く機会がなくなったことに加え、マイナンバーカードの普及で身分証明書としての価値が低くなったことも大きいと思います」(東京都の大学教員の50代女性)。 これまで一度もパスポートを保有してこなかったという大阪府のシステムエンジニアの男性(39)は、その理由について「海外旅行に行けるほどの長期休暇を連続取得できないことに尽きます。それなりにまとまった休暇が取得できるのは年末年始やゴールデンウィークぐらいですが、その時期は日本発の旅行費用が高騰するので費用面でも海外旅行に行くことは不可能です」と説明。「海外旅行よりも国内旅行を推進して国内で経済を回すほうが経済的にも良いのでは」との認識を示した。 ※以下出典先で AERA2025/08/11/ 09:00 引用元:…