
海外コミュニティのHacker Newsから「アニメが世界を飲み込んでいる」という投稿を翻訳してお届けします。 翻訳元 アニメが世界を飲み込んでいる (投稿主) ※投稿主は、アメリカの投資会社「アンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)」の記事を紹介。記事の内容は以下のとおり。 かつてはニッチなジャンルだったアニメが、巨大な産業に成長したことを分析した記事。 アニメ、漫画、ゲームを合わせたアニメ関連の市場は500億ドル(約7兆円)を超えると推計されている。クランチロールによると、世界のアニメファンは2020年から2022年のわずか2年で倍増し、3億人を超えた。Netflixでも、世界の加入者の半数以上が何らかのアニメ作品を見ているという。 ゲームの分野でも、アニメ風のゲームはモバイルゲームの利用者の3%未満にすぎないのに、アプリストアでの課金額の20%を占めている。『モンスターストライク』や『Fate/Grand Order』などが、巨額の売上を上げている例として紹介されている。 記事は、AIを使ったキャラクターとの会話サービスやVTuberなど、新しい技術や仕組みによって、アニメは「見るもの」から「参加するもの」へと変わりつつあり、アニメの勢いはまだ始まったばかりだと結論づけている。 ・海外の反応 アニメにはいろんなジャンルがあって、そのジャンルの中にもさらに細かいジャンルがあるから、ほぼすべての層の人に向けた作品があるんだよ。 アニメには、『千と千尋の神隠し』みたいな傑作もあれば、『無職転生』みたいな男性の願望を満たすハーレムものもあるし、『あの花』みたいな心にしみるドラマも、『フルーツバスケット』みたいな女性向けの恋愛ものもある。 ほかにもいろいろだよ。 アニメの作品同士を比べるのはフェアじゃない。アメリカのアニメみたいに、だいたい同じようなユーモアや脚本家でくくれるものとは違うんだ。アニメはずっと幅が広いから、誰にでも楽しめるものがあるんだよ。 もちろん、嫌いな作品もたくさんあるだろうね。自分は最近流行りの男性の願望を満たす系、たとえば『俺だけレベルアップな件』みたいなのは苦手なんだ(昔の同じ系統の『オーバーロード』は楽しめたけど)。 ・海外の反応 >>アニメにはいろんなジャンルがあって そのとおり。アニメは「ジャンル」じゃなくて、「媒体」なんだよ。 ・海外の反応 >>アニメにはいろんなジャンルがあって 見た目や絵柄でさえ、すごく幅があるよね。アニメの絵とよく結びつけられる「大きな目」だって、すべての作品に共通してるわけじゃない。 「欧米のアニメ」ってありうるのかな?熱心なオタクの中には、鼻で笑う人もいる。スター・ウォーズをアニメにしたら、それはアニメ?『アバター 伝説の少年アン』はアニメなのかな? ・海外の反応 >>「欧米のアニメ」ってありうるのかな? 一番面白いと思うのは、アニメにはほかのアニメーション作品とは違う、何か際立ったものが確かにあるのに、それが何なのか、どこで線を引けばいいのか、はっきり言えないところなんだ。 自分は13年くらいアニメのコミュニティにいるけど、その間ずっと、アニメは「日本で作られたアニメーション」ってことになってた。この目安は、実際かなりうまく機能してきたんだ。 でも、その線引きがどんどんあいまいになってきてる。日本の作品が、作画の一部を中国や韓国に外注したり、アメリカから資金や脚本の意見を受けたりすることもある。逆に、日本以外の作品が日本のやり方を参考にしたり、ごくまれに作画を日本に外注したりすることもあるんだ。 食べ物と同じだね。ピザを「発明」したのはイタリアかもしれないけど、今ではニューヨークのピザは、それはそれで一つのジャンルになってるからね。 ・海外の反応 >>アニメはずっと幅が広いから、誰にでも楽しめるものがあるんだよ。 アニメのそういうところが好きなんだ。アニメや漫画にこれだけ幅があるのは、比較的安く作れるからだと思う。だから、制作にお金を出す会社もそこまでリスクを恐れずに済むし、そのぶん変わったアイデアがたくさん試されるんだ。 そんなにたくさん見なくても、脚本家がとにかく思いつくままにいろいろ試して、何がウケるかを見てるんだなって感じるよ。前の作品や外からの影響を、延々とリミックスし続けてるんだ。 たとえば『ブラック・ヘブン』っていう作品がある。昔ロックスターだったギタリストが、引退して中年のソフトウェアエンジニアとして働いてるんだけど、宇宙人に見つけ出されて、宇宙戦争でギターの演奏を武器として使ってくれって頼まれる話なんだ。 なんでそうなるの?って感じだよね。面白いかって?それは意見が分かれるかな。でも、こんな作品ほかで見たことある?たぶんないと思うよ。 ・海外の反応 >>アニメにはいろんなジャンルがあって とはいえ、世界中で圧倒的に人気があるのは少年漫画系の作品だよね。10代の男の子向けだけど大人も楽しめる作品で、アクションが中心なんだ。 一匹狼やはみ出し者の、典型的な「弱い立場の主人公」が、仲間と固い絆を結んで、世界の巨悪を倒すために旅をするっていうのがお決まりだよ。 たとえば、『ワンピース』『NARUTO』『BLEACH』『進撃の巨人』なんかがそうだね。 if (FP_BIDDER_IS_PC) { googletag.cmd.push(function() { googletag.display('div-gpt-ad-1774855716118-0'); }); } --> if (FP_BIDDER_IS_PC) { googletag.cmd.push(function() { googletag.display('div-gpt-ad-1774855824810-0'); }); } --> ・海外の反応 『ダンジョン飯』みたいに、原作者の作品を本当に愛して、尊重してるアニメ化作品を見ると、新鮮な気持ちになるよ。 それに比べて、欧米のファンタジー作品の映像化は、自分のビジョンのほうが優れてると思い込んでる、傲慢な制作者ばっかりみたいだ。『時の車輪』とか『ウィッチャー』とか、(ある程度は)『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』とかね。最近、ジョージ・R・R・マーティンまで、このことでHBOを公然と批判してたし。 ・海外の反応 >>『ダンジョン飯』みたいに、原作者の作品を本当に愛して、尊重してるアニメ化作品を見ると、新鮮な気持ちになるよ。 そうだね。アニメは、原作の漫画にすごく忠実に作られることが多いんだ。商業的には、漫画の売り上げを伸ばすための手段として作られることが多いからね。 たとえば『ダンジョン飯』だと、アニメでは漫画の半分くらいしか描かれてない。だから、アニメが気に入って結末を知りたかったら、漫画を買わなきゃいけない。もし制作側が大事なストーリーを変えちゃったら、続きを漫画で読むのが難しくなっちゃうからね…。 ・海外の反応 >>たとえば『ダンジョン飯』だと、アニメでは漫画の半分くらいしか描かれてない。 『ダンジョン飯』は第2期が決まってるよ。残りの話を全部描けるくらい進むといいな。 ・海外の反応 >>『ダンジョン飯』みたいに、原作者の作品を本当に愛して、尊重してるアニメ化作品を見ると、新鮮な気持ちになるよ。 『ダンジョン飯』は、アニメを何話か見てから漫画を一気読みしたんだけど、アニメが漫画をほぼコマ割りどおりに再現してたことに驚いたし、感心したよ。 たぶん漫画のコマをそのまま絵コンテに使ったんだと思う。それだけ、九井諒子さんの構図の取り方や、アクションやギャグの間の取り方がうまいってことだね。 ・海外の反応 CGや使い回しのひどいセットにうんざりして、最近アニメに引き寄せられてるんだ。 最近の実写ドラマは本当に退屈で地味なんだよね。どれも衣装が少し違うだけで、同じに見える。見た目に引き込まれるものが何もないし、多くの作品で、映像で表現できることや「予算内」でできることに、ストーリーが縛られてる気がするんだ。 ・海外の反応 >>CGや使い回しのひどいセットにうんざりして、最近アニメに引き寄せられてるんだ。 漫画っていう形式は、新しい物語を読者に届けるのにすごく効果的なんだと思う。アメリカのメディア企業は、作家や漫画家にお金を出して新しい物語を安い漫画でお試し連載させて、その中で人気が出た20分の1にもっと投資するのが、業界がどうしても必要としてる新しい才能を育てるいい方法だって気づくべきだよ。 アメリカのコミックは、この20年ずっと停滞してる。過去20年ちょっとで、(昔のキャラクターのリブートを除けば)文化的に影響力のある新しいキャラクターなんて一人も生まれてないんだ。 一方で、『進撃の巨人』『チェンソーマン』『呪術廻戦』みたいな作品は、この10年で世界的な大ヒットシリーズになった。漫画からアニメへ、そして世界的なブームへっていう流れが、魅力的な作品を最近もたくさん生み出してるんだよ。 if (FP_BIDDER_IS_PC) { googletag.cmd.push(function() { googletag.display('div-gpt-ad-1774855731996-0'); }); } --> if (FP_BIDDER_IS_PC) { googletag.cmd.push(function() { googletag.display('div-gpt-ad-1774855841272-0'); }); } --> ・海外の反応 >>漫画っていう形式は、新しい物語を読者に届けるのにすごく効果的なんだと思う。 漫画のいいところは、たいてい一人の作者が物語全体を思い描いてるところだね。アシスタントや編集者が手伝うことはあっても、物語はその人だけのものなんだ。チームで話し合って作る物語とは違うんだよ。 ・海外の反応 金の卵を産むガチョウを絞めるための包丁を研ぐ音が聞こえる…。 (※投資会社がアニメ業界に目をつけたことへの皮肉) ・海外の反応 >>金の卵を産むガチョウを絞めるための包丁を研ぐ音が聞こえる…。 結局のところ、ヒット作が生まれるかどうかは、作者の才能次第なんだよ。マーベルの大量生産の仕組みをいくら動かしても、(多少の手伝いはあっても)一人の作者が書いて描いた『進撃の巨人』は生まれない。 『ワンパンマン』だってそうだよ。もとは、ある人がネットにアップした下書きみたいなものだったんだから。 才能に勝るものはまだないんだ。 ・海外の反応 アメリカだけの話かもしれないけど、この20年くらい、アニメを見てる人と話したことなんてない気がする。昼ご飯のあとにテレビで『ドラゴンボール』を見てた子どもたちを除けばね。あれをアニメに数えていいならだけど。 最近の作品のタイトルや作者も、一つも言えないよ。 ・海外の反応 >>この20年くらい、アニメを見てる人と話したことなんてない気がする。 『鬼滅の刃』は、若い人たちにものすごく人気だよ。 ・海外の反応(アメリカ) >>この20年くらい、アニメを見てる人と話したことなんてない気がする。 自分は逆だな。ここアメリカでは、自分が子どもだったころよりずっと多くの人がアニメを見てるって聞くよ。特に『呪術廻戦』や『鬼滅の刃』みたいな最近の作品をね。 if (FP_BIDDER_IS_PC) { googletag.cmd.push(function() { googletag.display('div-gpt-ad-1774855745622-0'); }); } --> if (FP_BIDDER_IS_PC) { googletag.cmd.push(function() { googletag.display('div-gpt-ad-1774855855511-0'); }); } --> ・海外の反応 >>ここアメリカでは、自分が子どもだったころよりずっと多くの人がアニメを見てるって聞くよ。 同じだね。自分が子どものころは、アニメ(それにゲームやRPG、SFなんか)が好きだと、変わり者のオタク扱いされたんだ。 今では、そのほとんどがほぼ主流になってるよ。 ・海外の反応 >>アメリカだけの話かもしれないけど アメリカだけの話かもしれないけど、IT業界の人とアニメオタクって、かなり重なってると思うよ。SF好きもそうだね。 ・海外の反応 アニメの質は、ソニーとか、ほかの欲深い会社がアニメスタジオに手を出すようになってから、もう落ちてきてるよ。 ・海外の反応 >>アニメの質は、もう落ちてきてるよ。 今も素晴らしいアニメはたくさん作られてるよ。『ヴィンランド・サガ』や『チェンソーマン』は見た? ・海外の反応 >>アニメはずっと幅が広いから、誰にでも楽しめるものがあるんだよ。 もう一つ見逃せないのは、アニメの絵柄が、すごく柔軟で、しかもまねしやすいってことだね。自分が子どものころ、アニメが今ほど欧米に浸透してなかった時代から、「アニメの描き方」っていう本はよく見かけたよ。 嫌味を言うつもりはまったくないんだけど、アニメの絵柄は、大量生産や、作業を速くするための専用の道具に向いてるんだ。よほど個性的な作品にしない限り、平均的な作品なら大量に作れちゃう。 ・海外の反応 アニメにはたくさんお金が集まってるみたいだけど、アニメーター自身は、いまだに給料が安くて、ひどく働かされてるんだよね。 日本のアニメーターが、とんでもない長時間労働を強いられてるっていう話は本当にたくさんある。日本の「普通の」長時間労働の文化もあるけど、アニメ業界は中でも特にひどいみたいだ。 ・海外の反応 >>アニメーター自身は、いまだに給料が安くて、ひどく働かされてるんだよね。 それは「かっこいい」仕事にはよくあることだよ。 アニメファンとして育って、アニメの仕事がしたいっていう人はたくさんいる。なりたい人が多いと、そのぶん給料は下がるんだ。 似たようなことは、地味な普通のソフトウェア開発の仕事に比べて、(かっこいい)ゲームのプログラミングでも起きてるよ。…