
1: 征夷大将軍 ★ H452eyUc9 2026-11-06 06:48:37 Yahoo!オリジナル記事 11/6(金) 6:10 新聞を購読するもっともメジャーな様式は世帯単位で月ごとに契約し、定期購読する「月ぎめ」によるもの。月ぎめで新聞を取る人はどのような理由で取っているのだろうか。実情を新聞通信調査会が2026年10月に発表した「メディアに関する世論調査」(※)の結果から確認する。 今調査によれば、月ぎめで新聞を取っている人は減少中。もっとも古い記録の2008年度時点では88.6%だったのが、直近年度の2026年度では49.8%にまで減少している。 それでは月ぎめで新聞を取っている人は、具体的にどのような理由で取っているのか。複数回答で答えてもらった結果が次のグラフ(今件の「月ぎめで新聞を取る」は原則紙媒体の新聞の購読契約を意味する)。最多回答値を示した選択肢は「新聞を読むのが習慣」で、47.1%と半数近くの人が同意を示していた。 「新聞を読むのが習慣」だから、毎日新聞を確実に届けてくれる月ぎめは最適なサービスに違いないというものだ。 次いで「新聞でのみ得られる情報がある」が39.3%だが、これは別に月ぎめでなくとも新聞を購入することは可能ではあるから、月ぎめの強い理由にはならない。むしろ32.0%の同意者を得ている「毎日自宅に届けてくれる」こそが、月ぎめだからこその理由といえるかもしれない。 他の選択肢もその多くは、月ぎめで新聞を取る理由には成り難い。自分で足を運べる、容易に購入できる機会があれば、電子版で問題はないとの判断ができれば、月ぎめで新聞を取る理由としては弱いものとなる。見方を変えればそれらの選択肢の理由で月ぎめで新聞を取っている人は、他に手段が無い、選びたくないとの判断をしていたり、環境下に置かれていたりするのだろう。 男女の差異はほとんど無い。「新聞でのみ得られる情報がある」「世間の動きが大体分かる」のような仕事と深い関係がありそうな項目で、男性の方が高い値を示している程度。一方、20代以上は年齢が上になるに連れて「新聞を読むのが習慣」の値が他の項目を引き離す形で大きくなっていく。高齢層が新聞にかける期待の中身、それゆえに月ぎめで新聞を取っている理由が透けて見えてくる。 また「毎日自宅に届けてくれる」は60代で急に値が大きくなり、70歳以上では一段さらに高くなる。わざわざ新聞を買いに行くのは面倒だとの状況に応じたものだろう。あるいは新聞投函時における購読者の安全確認的な役割を期待しているのかもしれない。 選択肢に挙げられた項目、そして多数の回答値を得た選択肢からは、新聞の内容を信用し、自分の生活に役立てたり社会全体を見渡す羅針盤的な存在として重要視し、だからこそ確実に手に入る月ぎめで新聞を取る購読者側の思いと、そのような信奉者を月ぎめという仕組みで安定した購読者としてつなぎとめておきたい新聞社側の思いが見える。 しかしながら両者の思惑がかなうためには、提供される新聞の情報が購読者の願いにかなうものでなければならない。歪んでいたり間違った値を示したり、偏った方向を示す羅針盤では「それのみで得られる情報がある」「世間の動きが大体分かる」「情報が自分に役に立つ」などの期待には応えられない。さらにそのような状況ならば習慣ですら薄れてしまうだろう。 現状の新聞各社、そして新聞業界全体の動きはどうだろうか。羅針盤としての機能を果たしているだろうか。 上記は今記事のダイジェストニュース動画(筆者作成)。併せてご視聴いただければ幸いである。…