1 : パウロ・バジリンスキーは、仕事でポルノサイト「PornHub」を見ることになるなんて、いまだに信じられずにいる。彼はオランダのアイントホーフェン工科大学の助教で、人工知能(AI)を活用した人間とロボットの相互作用の研究に10年以上取り組んできた。だが気づいたら、彼はその特異なサイトの「アマチュア投稿」セクションの検索窓に「public transport(公共交通機関)」と打ち込んでいた。ヒット数、297件。 「人間は予測が難しいものです」とバジリンスキーは言う。だからこそ彼はそれを研究していた。つまり、彼のいかがわしい探求にもちゃんと目的があるということだ。 運転席に運転手がいないロボタクシー(自動運転タクシー)は、米国を含む一部の国ですでに乗客を乗せ始めている。一方で、電車や飛行機、クルマといった、半プライベートあるいは完全に公共の空間の中で、人々が反社会的な行動に及んできた歴史は長い──プロムで使われるリムジン、飛行機の中でことに及ぶ「マイルハイ・クラブ」、映画『卒業白書』でトム・クルーズがシカゴの高架鉄道でスローモーションになるシーン、そしてバジリンスキーがPornHubで見つけた数々のコンテンツがそれを物語る。 全文はソースで…