2025年に再登板したドナルド・トランプ大統領の下、米国は保護主義の性格を強めている。その米国を舌鋒鋭く批判するのが欧州連合(EU)だ。EUは自らを自由貿易の旗手であるかのように位置付けるが、結局はそのEUも保護主義の傾向を強めている。 そのEUの“二枚舌”を明らかにする出来事が、10月中旬に立て続いた。 まず、EUは中国製のハイブリッド車(HV)とプラグインハイブリッド車(PHV)に対して、12月からセーフガード(緊急輸入制限)を発動すると発表した。すでにEUは、中国製の電気自動車(EV)に関して、2024年11月よりベース関税10%に加えて最大で35.3%の追加関税を課すことで、輸入を抑制する措置を取っていた。 しかしHVとPHVに関しては同様の措置を取らなかったため、中国製のHVとPHVの輸入が急増した(図表1)。EUはこのことを問題視し、今回のセーフガードを導入するに至った。2026年にEUが輸入する中国製のHVとPHVの台数は80万台に上ると予測されているが、2027年にはこれを35万台まで制限することになる。 続きはこちら…