1 名前:煮卵 ★:2026/10/29(木) 17:08:33.47 ID:/KQxgrAG9.net 「大臣になった以上、早く成果を出さなあかん」 日本維新の会初の閣僚として規制改革相に就いた中司(なかつか)宏(70)は、直後から口癖のように周囲にこう語り、自動運転の普及などを急ぐ考えを示した。 10月23日夜には、首相の高市早苗(65)と全閣僚が首相公邸に顔をそろえた夕食会で締めのあいさつに立ち、「連立に加わってよかった。働いて働いて働いて、でやります」と宣言した。 維新は9月17日の内閣改造で中司を入閣させて「閣内協力」に転じ、本格的な連立政権に踏み出した。これまでの「閣外協力」に比べ、自民党との関係は一段と強くなった。 政権発足から1年となった10月21日夜、高市は維新共同代表の藤田文武(45)の携帯電話を鳴らした。「1年間ありがとう」。礼を伝える高市を藤田は「体調は大丈夫ですか」と気遣った。高市はこの日午後には記者団に「維新には感謝してもしきれない思いを持っている」と語った。 高市はこの1年、維新への感謝に繰り返し言及してきた。昨年10月に3度目の挑戦の末に自民総裁の座をつかんだものの、公明党が連立離脱を表明し、衆参両院の少数与党下で首相就任さえ危ぶまれていた。その頃の講演では「首相になれないかもしれない女」と自嘲することもあった。 連立入りを打診した維新が手を差し伸べたことで、高市は苦境を脱した。その恩義に基づく蜜月は1年たっても変わらず、維新側も「首相との信頼は確固たるものがある」(吉村洋文代表)と強調する。 「自分たちは真の『高市派』」(幹部)と豪語する維新との連立は、政策決定過程も大きく変えた。維新は政策実現のアクセル役を自任し、高市もその役割を巧みに利用している。 内閣改造の当日、高市は首相官邸で中司に指示書を渡し、「強い思いで規制改革を進める。けん引してほしい」と発破をかけた。規制改革は、高市政権が掲げる成長戦略の成否を左右する。 維新は結党以来、旧弊を打破する改革姿勢を前面に打ち出してきた。維新幹部は「業界団体から献金を受ける自民にはできない規制改革に切り込む」と気炎を上げる。先の特別国会で成立した改正皇室典範や国家情報会議設置法、国旗損壊処罰法などは、維新も主張して連立政権合意に盛り込まれたものだ。 高市を支える官房長官の木原稔(57)は「維新には、自民党の中では言いにくいことをどんどん指摘してほしい」と話す。 もっとも衆参両院で416人(両議長を含む)を擁する自民に対し、維新は55人にすぎない。自民内には8分の1程度の勢力にとどまる維新が、高市や藤田ら少人数で練った連立合意を盾に政策実現を迫ることへの不満も根強い。 その最たるものが、維新が「改革のセンターピン」と位置づける衆院議員定数の削減だ。維新は衆院定数(465)の1割に当たる比例選45議席の削減を強く求めてきたが、自民の実務者は与野党の反対意見に配慮し、31議席削減での落としどころを探っている。 10月5日には、自民幹事長の鈴木俊一(73)が記者会見で「人口減少を反映させると、(削減幅は)例えば31になる」と口走った。鈴木は会見後に撤回したが、維新との連立合意を実現するため、水面下で自民党が苦悶(くもん)している姿が浮き彫りになった。 連立合意を「錦の御旗」として固執する維新に苦虫をかみつぶす自民議員は少なくない。幹部の一人は「維新は野党気分が抜けず、与党の自覚が足りない。アピールに付き合う必要はない」と突き放す。自民は維新のさらなる要求を警戒し、連立合意の更新も拒否している。 昨年まで続いた自民と公明の協力は、野党時代を含めて26年間に及び、緊密な選挙協力が安定の源だった。 自民、維新の連立では、高市や木原と維新幹部の個人的な人間関係に頼る部分が大きく、党対党の関係構築には至っていない。順調に見える連立関係も、決して盤石とは言えない。 [読売新聞] 2026/10/29(木) 15:31 10/29(木) 15:31配信 引用元:…