神奈川県警の警察署で、運転免許の更新時に回収した失効免許証を警備部門に渡し、過激派や右翼関係者の顔写真を捜査資料として流用していた。警察庁は22日、免許行政のために保有した情報の目的外利用にあたり、個人情報保護法に抵触する可能性が高いと説明。不正に収集した情報を削除し、他の都道府県警で同様の取り扱いがないか一斉調査を開始したと明らかにした。 一般ドライバー含め網羅的に横流しか 監視対象者ではない一般ドライバーの失効免許証も含めて、網羅的に警備部門に横流しする運用は30年前から常態化していたとみられ、県警が実態を調べている。 警察庁などによると、8月22日未明、県警保土ケ谷署(横浜市)警備課に所属する20代の男性巡査長が駅に置き忘れたリュックサックから31枚の失効免許証が見つかった。巡査長は3月まで港北署(同)警備課に在籍しており、31枚は同署勤務時に交通課から受け取ったものだった。同署では更新時に回収したすべての免許証を交通課員が警備課員に引き渡していたという。 「平成1桁」の頃から? 警備部門では、捜査を担当する過激派や右翼の活動家、単独でテロを実行するローンオフェンダー(LO)の免許証を抜き出し、顔写真などを警備部門のデータベースに追加して活用していたという。 県警が警備部門の経験が長い複数の職員に聴取したところ、同様の取り扱いは「平成1桁」(1989~97年)の頃から5署で確認された。他の署でも続いていた可能性があり、全54署の状況を調べている。…