【社説】株価が急落する中、国民年金は「自縄自縛」状態(中央日報) こうした状況で何よりも残念な点は国民年金が役割を果たせていないことだ。株式市場の「大口投資家」である国民年金は、過去の株価急落局面では消防士のような火消し役を十分に果たしてきた。株価が高いときに売り、安いときに買い入れることで、投資比率を調整する「リバランス」を通じてだ。(中略)年金基金の存在感は薄い。昨日も外国人投資家が3兆6638億ウォンを売り越す一方、年金基金の買い越しは350億ウォンにとどまった。 このように国民年金が身動きを取れなくなっているのは、株価が急騰していた時期に国内株式の保有比率を引き下げておかなかったからだ。昨年下半期以降、KOSPIが急上昇すると、国民年金基金運用委員会は今年1月にリバランスを延期し、5月には国内株式への投資比率を大幅に引き上げた。こうした異例の運用原則の変更については専門家の間から懸念が相次いだ。また、韓国の二大労組を含む市民団体も基金運用の独立性が損なわれることを懸念する論評を発表した。海外の投資銀行からは、国民年金が市場の安全弁ではなく相場の変動を増幅させる存在になったとの指摘もあった。 (引用ここまで) 日本でもそうですが、韓国でも国民年金が株式市場で一定以上のプレイヤーとして振る舞っています。 まあ、巨額の運用資金があることで、市場の加熱時には「リバランスします」って宣言して。急落時にはそれを拾うことで下落の速度感を緩めるといった役割を担えるのですね。 ところが去年から今年にかけて半導体関連株が急騰した際はリバランスを拒絶しました。 年初には国内株の上限比率に猶予期間をおいて、機械的な売買を停止。 5月には国内株の上限が14.4%であったものを20.8%に変更。 まあ、この当時は国内から賞賛の声ばかりでしたね。 「これで売りを防ぐことができた!」ってなったのです。 ちなみに同時に行われたのが、国内証券企業での単一銘柄レバレッジETF販売開始。 結果、韓国の株式市場は6月末にピークを迎え、一時期9000ポイントを超えたのでした。 まあ、政権側からのアプローチもあったんでしょうね。「レバレッジETFを売り出したのだし、よけいなことをするな」と。 で、そこからわずか1ヶ月後にKOSPIは6000ポイントを割りこんで2/3にまで減少。 120万口座に追証が発生し、うち35万口座は強制決済が行われたとされています。 ちょっとしたバブル崩壊ともいえますね。 まあ、リーマンショックの時は世界株式はおおよそ6割減。 そこまでではないですが、KOSPIの33%減は大概ですよ。 んで、高値時にリバランスせず、国内株式に投入する手元資金がない国民年金はこの急落時に手をこまねいて見ているだけ。 そしてその構図はこれからも続くわけです。 リバランスできなかった国民年金… 「外国人のATMに転落」(文化日報・朝鮮語) 売りまくる外国人機関投資家のおいしいごはんになってしまった、とさ。 note.comで楽韓noteを開設しています。 中味は楽韓Webを濃厚に仕立てた長編記事。最新の記事は「 韓国はなぜウクライナに噛みつき、北朝鮮には配慮するのか ── 北朝鮮兵士捕虜の韓国移送が見せるイ・ジェミョン外交の矛盾 」となっています。 また、楽韓noteメンバーシップを開いています。月に6〜800円くらいになる有料記事が全部読めて月額500円。だいぶお得になってます。 マガジンから移行していただけるようお願いします。 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex…