「雇用好調」錯視を招いた高齢者雇用··· 量だけ増えて質は後退(ソウル新聞・朝鮮語) 老年層就業者数増加分が青年層就業者の減少分を相殺し、全体就業者数は増える「雇用統計の錯視」が持続している。 だが、好況という老人働き口も中を覗いてみれば政府の予算で作り出す短期「公共型」働き口が大多数で、ただ笑うことはできない状況だ。 就業者数が増えても雇用の質はますます落ちているのだ。 国家データ処の8月雇用動向によれば、就業者数は昨年同月より18万4000人増えた。 15〜29歳の青年就業者は14万3000人、製造業就業者は3万8000人減少したが、60歳以上の就業者は19万1000人増えた。 60歳以上の雇用が雇用市場全体が「マイナス」に墜落しないよう支えているわけだ。 雇用政策の統計的実績が必要な政府も高齢層の雇用拡大に積極的だ。 イ・ジェミョン大統領は2日、老人の日の記念式で「老人の働き口も歴代最大の118万個に拡大していく」と明らかにした。 問題は政府の公共型老人働き口事業を通じた雇用の量的拡大が良質の民間働き口拡大につながらないという点だ。 引退後も働く老人が増えただが、依然としてアルバイト水準の働き口に従事することに止まっているという意味だ。 (中略) 政府は支援金を投入して民間の高齢層雇用を誘導しようと努めている。 しかし、効果は微々たるものだ。 韓国労働研究院が昨年発刊した雇用影響評価ブリーフによると、高齢者継続雇用奨励金の恩恵事業場の60歳以上の雇用は平均2.64人増加したが、高齢者新規雇用の増加は制限的だった。 高齢者雇用支援金も当初、新規雇用促進を目標にしたが、実際には既存高齢者の継続雇用を促進した可能性が高いと分析された。 結局、老人の働き口の量は拡大したが、高齢層も良質の民間働き口に就職することは青年層ほど難しいという話だ。 (引用ここまで) 経済動向を見るなら雇用を見ろ、ってのが基本でして。 実際問題、経済成長率よりも雇用統計で株価は反応するわけですよ。 経済成長率の発表が四半期ごとで、雇用統計は毎月だからってのもありますが。 まあ、雇用が実際の経済の動きに対して、数ヶ月ほど遅れてくるのは間違いないですけどね。 雇う側も「ホントに景気いいです? 人雇っても大丈夫?」って疑心暗鬼になりながら雇うのが普通ですから。 んで、その観点から韓国の雇用を見てみるとダメダメだって話を何度かしてきました。 特に青年層での雇用はきつくて、20代は人口減少を上回るペースで雇用が減り続け、かつ雇用率も下がり続けているのが現状です。 青年層の雇用に関していえば上がる要素がないんですよね。 経済成長のほとんどが「メモリの値段が上がったから」ってだけで、構造はなにも変化していない。 23年くらいから続いている内需不況は継続中。 建設関連業も、製造業もずーっと雇用減。 でも、見た目の雇用統計だけは前年同月比で上昇している。 それも10万人単位で。 その秘訣はなにかっていうと、公的雇用で高齢者を雇っているからっていうね。 韓国は世界でもっとも少子高齢化の速度が速く、かつ高齢者の貧困率がOECD加盟国中、もっとも高い国でもあります。 なんとかして高齢者を雇うことで、貧困対策をしながら雇用統計をごまかそうってことなのですね。 それをやっていてですら5月には全体の雇用者数が減少しています。 「大丈夫かな?」ってちょっと手綱を緩めると雇用者が減ってしまう。 なんでも今週発表が予定されている9月の数字も、ちょっと気を緩めてしまったらしいですよ。 note.comで楽韓noteを開設しています。 中味は楽韓Webを濃厚に仕立てた長編記事。最新の記事は「 韓国はなぜウクライナに噛みつき、北朝鮮には配慮するのか ── 北朝鮮兵士捕虜の韓国移送が見せるイ・ジェミョン外交の矛盾 」となっています。 また、楽韓noteメンバーシップを開いています。月に6〜800円くらいになる有料記事が全部読めて月額500円。だいぶお得になってます。 マガジンから移行していただけるようお願いします。 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex…