関連SS 【銀と金】森田鉄雄たちがエスポワールに乗るようです 第一部【賭博黙示録カイジ】 【銀と金】森田鉄雄は絶望の城へと拉致されました 第二部【賭博黙示録カイジ】 元スレ 全てのレス 再掲 1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/10/06(月) 10:20:56.25 :DMfbvU0b0 ※福本伸行作品より「銀と金」と「賭博黙示録カイジ」のSS ※前作、銀と金の森田がカイジのエスポワールに乗ることになった場合のお話の続き ※続編は書かないと言いましたが、プロットがまとまったので書きます。ただし、これが最後。完結編。 2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/10/06(月) 10:24:43.30 :DMfbvU0b0 あの夜……帝愛グループの主催した希望の船のクルーズで森田鉄雄は生還を果たす。 狂気と策略が交差した地獄の中で体験した出来事が夢であったと思うような現実の世界へ森田は戻ってきたのだ。 それから4ヵ月後……1996年、7月―― この夏、森田鉄雄は25歳となる。 相変わらず森田は日雇いの仕事でその場を凌ぎ続ける覇気のない日々を送り続けていた。 エスポワールの夜で300万という大金を手にしたものの、1円たりとも使ってはいない。 車も買わなければマンションもいらない……贅沢をする気も起きない……。 3年前、裏社会で活動していた際に2億という大金を稼いだ際に平井銀二から教えられた「大金は抱いて眠れ」という教えがすっかり染み付いてしまっていた。 森田は寝る時はもちろん外出時でさえ大金を肌身離さず持ち歩いていたのだ。 バッグに300万や着替えなどを詰め込み、仕事が無い時は街をぶらりと歩き回る……そんな毎日ばかり繰り返していた。 仕事が無い今日、森田は美緒がウェイトレスとして働いている喫茶店へと足を運んでいた。 3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/10/06(月) 10:27:52.88 :DMfbvU0b0 美緒「あら、森田くん。いらっしゃい」 明穂「お、ちょうど良い所に!」 由香理「グッドタイミングね」 店に入った途端、美緒とその友人、明穂と由香理が出迎えてくれた。 森田「いつものを頼むよ」 二人のいるカウンター席に森田がつくと美緒がコーヒーを用意する。 あのエスポワールを生還した夜から森田は暇さえあればこの喫茶店に立ち寄るようになっていたため、美緒は再び常連客となった森田が何が欲しいか分かるようになっていた。 4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/10/06(月) 10:29:29.39 :DMfbvU0b0 美緒「ねぇ、森田くん。来週の13日から三日ほど時間は空いてる?」 森田「ん? ……まあ、空いてると言えば空いてるが」 美緒「実はね、明穂と由香理と一緒に旅行に行こうと思ってるんだけど……」 美緒「森田くんも一緒にどうかなって思って」 明穂「森田くん、最近元気なさそうって聞いてるし。パーッと羽を伸ばしに行きましょうよ」 借金はチャラとなり、帝愛から自由の身となった森田であるが戻ってこれたはずの現実の日常では、やはり無気力な日々を過ごすだけであった。 あのエスポワールで地獄を潜り抜けていた時の方が生き生きとしていたほどに……。 美緒は常連客の森田の元気がない様子が気にかかっていたため、休暇を利用して四人で旅行を楽しもうと考えたのだ。 森田「……良いんじゃないかな。俺も確かに暇だしな。場所は決まっているのかい?」 由香理「とりあえず沖縄にしようと思ってるんだけどね。飛行機の予約も取らないといけないし」 5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/10/06(月) 10:30:49.83 :DMfbvU0b0 こうしてトントンと話は進み、森田は美緒たちと一緒に旅行へ行くことになった。 出発は来週の土曜日13日の夕方……。朝昼の便が予約できなかったため、出発は夜となる……。 だがそんな森田たちの近くで密かに話を聞く強面の男が二人……。 「旅行だってよ……どうする?」 「社長に連絡するしかないだろ……。あいつは何としてでも確保しなきゃならないんだからな」 窓際のテーブルの彼らは女性三人と和やかにしている森田鉄雄を見張っていた……。…