1: 2025/07/26(土) 18:24:29.87 ID:wLCC7qro0 旧日本陸軍が創設した秘密機関「731部隊」をテーマとした映画が31日、中国で公開される予定だ。部隊は戦時中、旧満州(現中国東北部)を拠点に細菌兵器の研究や使用、中国人捕虜らへの人体実験を行ったとされ、映画でもこうした「凶行」が取り上げられるとみられる。中国内では予告編の過激な描写にショックを受ける視聴者も出ており、対日感情の悪化につながると懸念もされている。 映画のタイトルは「731」。中国東北部・吉林省出身の趙林山氏が監督を務め、2017年から製作を開始した。中国の農民や日本軍の軍医がストーリーの軸になるとされ、中国メディアは「一人の小さな人物の紆余(うよ)曲折する運命を通じ、731部隊が戦時中に中国で行った大罪を暴き、死を恐れずに戦う中国人民の物語を描いている」などと解説している。 731部隊の正式名は「関東軍防疫給水部」。現在の中国東北部・黒竜江省ハルビンに本部を置き、主に日中戦争(1937~45年)の期間中、ペスト菌などを使った細菌兵器の開発や使用、中国人捕虜らに対する人体実験を行ったことが、多くの証言や資料、研究で明らかになっている。 一方、中国政府は戦後80年にあたる今年を「抗日戦争勝利80年」と位置づけており、9月3日に北京市で軍事パレードを実施するなど、国家を挙げたイベントを開催する予定だ。「731」もこうした時期に合わせて公開される。そのため、今夏は中国国民の対日感情が悪化する可能性があり、中国在住の邦人社会からも不安の声が上がる。 特に今回の映画は、人体実験の描写を含め過激なシーンが多いとされ、中国内の一部では予告編の公開後、「直接的な暴力シーンが多すぎる」として、全編の公開は不適切だとの声も出た。そのため、「予定通りに公開されるのか」と疑問視する見方もある。一方で、議論が起きたことなどでさらに関心が高まり、「映画を見たい」という見込み客が130万人に達したとも伝えられている。【北京・畠山哲郎】…