
1: 匿名 2026/09/18(金) 07:21:38 左派には「大日本帝国を供養する」という感覚がない 内田樹が指摘する護憲派「最大の弱点」とは戦争を直接知る人がほとんどいなくなり、歴史修正主義が勢いを増している。その背景には、「加害経験の不在」があるという。■加害経験を記憶する望月 安倍政権以来でしょうか、改憲派が支持を集めて、護憲派は支持を集められなくなっていて、世の中に戦争に対する抵抗感が希薄になってきている気がします。内田さんのお考えを教えてください。内田 日本は中国との戦争において、何百万人もの兵隊が中国に行って、そこで人を頃し、強し、略奪し、放火した。たとえ自分自身がそういう行を犯していなくても、他の兵隊がやっているのを見た。だから、大陸での加害行がどういうものだったか、兵隊になった人たちはみんな知っています。でも、戦争が終わって日本に帰ってきて、子どもたちに自分の戦争体験を語る時に、加害経験については口を閉ざした。どれほどひどい目に遭ったのか、被害経験はときどき語ったけれど、加害経験については、それが他の兵士のものであっても、口を噤んだ。どうして僕たち戦後生まれの子どもたちに向かって戦争がいかに非道で、いかに人を狂わせるかを語らなかったのか彼らが口を噤んで加害経験についてきちんと語り伝えなかったせいで、彼らが氏ぬのを見計らったように、どっと歴史修正主義者たちが登場してきた。戦争を知らない、軍隊も知らない、戦場を見たこともない人たちが戦争についてこれまで語られてきたことは「噓だ」と言い出した。これは「自虐史観」だ内田 それが護憲派の最大の弱点だと思います。戦中派の加害経験を踏まえたうえでの護憲派ではなく、「戦前戦中の日本は全部ダメで、戦後日本はOK」と8月15日で歴史を切り分けて、話を単純化している。「悪しき経験」を踏まえて、その上に「善きもの」を積み上げてゆくということをしない。「悪しき経験」にも、個人の力ではどうにもならないこともあったし、必然的なものもあったし、主観的には善意のふるまいもあった。そういう歴史的な戦争経験をひとつひとつ腑分けして、何があったのかを巨視的にも微視的にも見ておかなければいけないのだけれど、左派には「近代日本の150年を背負う」「大日本帝国を供養する」という感覚がない。そういうものはまとめて「歴史のゴ箱」に放り込んで、未来をめざせば話は済むと思っている。でも、天皇制であれ、家父長制であれ、植民地主義であれ、そういう日本人の心性の深いところにまだ残っているものと向き合わないでいると、いつか足をすくわれることになる。歴史修正主義に対抗できるのは「ほんとうの戦争の話」だけなんです。それは、「ほんとうの戦争の話」をできる人たちが消えてから歴史修正主義者が登場してきたことから明らかです。彼らがいくらあれこれの史料を持ち出して「南京虐頃はなかった」とか言っても「オレはそこにいて、見たよ」という戦中派が一人いれば、黙るしかない。ニュース左派には「大日本帝国を供養する」という感覚がない 内田樹が指摘する護憲派「最大の弱点」とは(AERA DIGITAL) - Yahoo!ニュース 戦争を直接知る人がほとんどいなくなり、歴史修正主義が勢いを増している。その背景には、「加害経験の不在」があるという。被害だけでは語れない戦争の実像とは。戦後世代に突きつけられた問いを考える。内田樹…