1: 昆虫図鑑 ★ 2026/07/22(水) 16:56:01.61 ID:MyqowPNY 1カ月以上にわたり世界中のサッカーファンを熱狂させた2026年FIFAワールドカップ(W杯)北中米大会が7月20日に閉幕した。記号学者のウンベルト・エーコは古代ローマの巨大な円形競技場で繰り広げられた剣闘士の死闘をサッカーに例えたことがある(『ウンベルト・エーコとサッカー』)。数万人もの観客を収容する近代的なスタジアムの壮観さを表現する比喩としてこれほどのものを探すのは難しい。スコットランドの社会学者リチャード・ジュリアノッティによると、国家同士が競い合うオリンピック(五輪)では個人の競技よりもチームスポーツの方がはるかに強い感情を呼び起こすという。特にサッカーはFW選手とDF選手の個人レベルでの対決に加え、互いに競争する都市を本拠地とするクラブ同士の対立、さらにはライバル意識や民族主義的な敵対感情を抱く国家間の対戦が同時多発的に行われる競技だからだ(『サッカーの社会学』)。 このように見ると、ひどいW杯成績表を受けた国々で、怒りの矛先が向けられて責任追及の動きが表れるのも理解できないわけではない。W杯は監督たちの墓場だ。今回の大会では出場48カ国のうち27%にあたる13人の監督が成績不振や契約満了を理由に退任した。韓国よりFIFAランキングが上位でありながらグループリーグ敗退となったウルグアイ代表では、本来なら選手団を支えるべきサッカー協会が帰国用のチャーター便を取り消した。サッカーは単なるスポーツではなく民族的なプライドをかけた生存競争だ。 とはいえ、洪明甫(ホン・ミョンボ)前監督や大韓サッカー協会に向けられている怒りや非難は度が過ぎる。戦術や選手起用に不満を抱いた選手たちが監督を殴るというAI合成映像まで出回ったのはぞっとする。殺害予告までも出てきた。南アフリカ戦で敗れた後、32強トーナメント進出の希望に最後まですがらなければいけない状況を経験したとはいえ、成績不振は犯罪ではない。大統領や政界が協会や監督を叱咤する場面はあきれるしかない。チェコ戦で逆転勝利した時には代表選手や監督、スタッフを激励する投稿をしていた大統領が、グループリーグ敗退が決まると「無能な人物を指揮官に選べば結果は明らか」とコメントした。何から何まで自ら関与することがプラスとなる場合もあるだろうが、他国の最高権力者が「サッカーで負けた」という理由でこのような批判をしたという話は聞いたことがない。W杯を政治で汚すような行為だったが、一方でトランプ大統領はむしろFIFAに圧力を加え、出場できないはずだった自国の選手を出場させるよう働きかけた。 そのおかげでサッカー協会は前例のない改革を迫られることになった。直接民主制的な要素を強化することがサッカーの発展にどのような影響を及ぼすのかは分からない。しかし朴智星(パク・チソン)が改革委員長を務め、今後は鄭夢奎(チョン・モンギュ)前会長のような長期政権の事例が再び生じないよう、会長選挙の選挙人団数を大幅に増やす作業が進められている。共に民主党は、孫興慜(ソン・フンミン)らが出席しない意向を示し、野党側も消極的な姿勢を見せたことから、当初予定していた日程を30日に延期したが、サッカー協会に対する聴聞会を開く考えだ。 (略) 公正性がこの時代の重要な価値ではあるが、サッカー代表チームの監督選任過程において公正性を絶対的な基準のように適用するのは無理がある。洪明甫監督の選任過程を徹底的に検証した2024年の国政監査で指摘された問題の一つは、資格条件のない当時の李林生(イ・イムセン)サッカー協会技術総括理事が介入したことが協会内部規定に違反していたという点だった。しかしサッカー界では監督選任はスカウトに近いものだという声が多い。そこまで細かく規定を問いただすものではないということだ。イタリアやフランスのような国ではむしろ協会会長が監督選任に強い影響力を行使することも少なくないという(イ・ジョンソン漢陽大学スポーツ産業科学部教授)。それは、監督を公正な手続きで選んだからといって代表チームの戦力が比例して向上すると考えていないからだという。いずれにしても聴聞会をもう一度開いたからといって新たな重大な不正行為が明らかになるとは思えない。国民的な怒りに便乗したかのような聴聞会は開催しないのが正解だと考える。 シン・ジュンボン/論説委員 *関連記事 韓国国会 サッカー協会の聴聞会を30日に延期 引用元:…