
転載元: 鉄チーズ烏 ★ 2026/06/26(金) 19:01:58.49 ID:+acEy6tV9 鈴木貴博: 経済評論家・百年コンサルティング株式会社チーフエコノミスト 経営・戦略今週もナナメに考えた 鈴木貴博 2026年6月26日 8:30 WBCの独占配信で批判を浴びながらも過去最高の利益を叩き出した「Netflix」。一方、ワールドカップで新規加入を狙った「DAZN」は、“解約できない”月額980円プランで大炎上し、新規受付停止の事態に追い込まれました。同じスポーツの祭典を利用した戦略で、なぜこれほど残酷な明暗が分かれたのでしょうか?その裏には、単なる「独占配信」や「炎上」だけでは説明のつかない、DAZNが犯した“3つの致命的な失敗”が隠されていました。。(百年コンサルティングチーフエコノミスト 鈴木貴博) (略) テレビで見られなかった WBC独占が大成功したワケ まずはネットフリックス幹部がなぜ「WBCは大成功だった」と言い切るのか、結果を振り返ってみます。 ネットフリックスは会員数について公表していませんが、WBCの際にはネットフリックスの国内利用者は1.3倍に増えたといいます。中でも日本vsオーストラリア戦の視聴者は1790万人と、それまでネットフリックスが日本で配信したコンテンツの中で歴代1位の視聴者数量になりました。 新規層の開拓の視点では視聴者の3割を35歳未満が占め、女性比率も48%と半数近くに達しました。 ネットフリックスの第一四半期(1~3月)の決算では世界売り上げが前年同期比16%増、純利益が同83%増の好決算になりました。中でも日本は有料会員の伸びで世界トップだったといいます。 そして多くの新規顧客がそのままネットフリックスに残った様子です。独占ドラマの『地獄に堕ちるわよ』や実写版の『ワンピース』シーズン2など、魅力的なコンテンツが新規加入者にささった形です。 とはいえ火種は残りました。地上波テレビ局はWBCについて明らかな塩対応になりました。試合の動画をニュースで伝える際の権利料が高いため、地上波テレビでは写真だけで報道する番組も出たくらいです。 スポーツバーでもネットフリックスの動画をパブリックビューイング的に流すことが権利上できず、WBC期間中は閑古鳥が鳴きました。また高齢者層はネットフリックスの視聴方法すらわからず、侍ジャパンの活躍が見られないことを残念がりました。 前述したようにネットフリックスは会員数を公表していませんが、日本の会員数は推定でWBC以前に1000万人超、WBC以降では1250万人程度だと言われています。要するに国民の1割から支持される一方で、9割の国民とメディアをある意味で敵に回した形になったのですが、お金を払っているのはその1割の支持者です。結果、ビジネスは成長できたのです。 一方のDAZNはどうでしょう。まだワールドカップ開催期間中で結果を論じるのは早いという批判もあるかとは思います。しかしワールドカップの全試合の配信権を獲得したにもかかわらず、主力の「DAZN SOCCER」プランが新規加入停止に追い込まれたことで、日本では大失敗になったことは間違いないでしょう。 ではどこで間違えたのでしょうか?以下で説明する3つのポイントそれぞれで、DAZNは何らかの失敗をしたと考えられます。そのことについて検証してみましょう。 ポイント1 独占配信ができなかったのか? 今回のワールドカップはWBCと違い、ほぼ国民の大半はテレビで応援しています。地上波のNHK総合チャンネルや日テレで日本戦が放映されています。BSならさらに多くの試合が放送されますし、BS4Kなら録画を含めて全試合視聴可能です。 これではDAZNに入るメリットはあまりないように思えますよね。それは当然で、実はサッカーのワールドカップは全世界的なコンセプトとして80億人がテレビで観戦できることが重要だと考えているのです。 ですから、ネットフリックスがWBCでやったように、テレビで見るならネットフリックスに加入しなければならないというような独占契約はFIFAの側が結ばないのです。 (略) ポイント2 ワールドカップ後に解約できるようにすべきだった 今回の炎上事件を考えると、DAZNの一番の失敗はここでした。ネットフリックスのようにお試し視聴で入ってくる新規加入者が多くなることは事前に想定できたはずです。それを解約できない設計にしたことが結果的にダークパターンだと批判を集める結果につながりました。 (全文はソースでご確認下さい)…