
1: 煮卵 ★ GGgay/uZ9 2026-06-01 09:11:55 現代の若者たちが、40~50代の目には「無敵」に映ることがある。 決められたルールや制度に従って、きわめてフラットに、合理的に行動する……そのような特徴を持つ彼らを、金沢大学教授の金間大介氏は「無敵世代」と呼ぶ。 2010年代の若者とは、またちょっと異なるこの新しい世代の実像について克明に描いた『無敵化する若者たち』著者の金間氏に聞いた。 小中高校生ほど傾向は強まっている… ——金間先生は著書『無敵化する若者たち』の中で、20代前半の若者の特徴を極めて合理的に考える世代だと分析していますね。 象徴的なのは、有給休暇の捉え方です。上の世代は、大型連休の合間に休みを取る際に「部長はどうするのだろう」と周囲の状況をうかがいながら、自分が休みを取るタイミングを決める。一方、若者たちは周りの有給取得状況を調査することなく、「明日はお休みします」と言って自由なタイミングで有休を取ります。 ほかにも、エレベーターで上司と乗り合わせてもイヤホンを外さない、飲み会でお酒を注がれても自分からは注ぎ返さない、といった「アウトじゃないけど微妙に失礼」と感じる行動が見られ、上の世代がびっくりすることもあるでしょう。 周囲との調和やバランスを取ることが「正解」だと考えてきた上の世代から見れば、忖度を排した彼らの振る舞いは、まさに「無敵」に映るのかもしれません。しかし、本人たちに悪気や反抗心があるわけではないのです。 休暇の例では、彼らにとって有休は権利であり、取得が推奨されているから休む。マナーについても、合理的でない慣習には縛られない。決められたルールや制度に従って、きわめてフラットに、合理的に行動しているだけなのです。 20代前半を見たとき、こうした若者たちが全体の半分程度を占めるようになってきた、と見ています。 ——こうした傾向は高校生や小中学生にも見られるのでしょうか。 若いほど強まっていると感じています。例えば、最近の小学生は「無理して学校に行かなくていい」という大人が発してきたメッセージをストレートに受け取って実行していたりしますよね。 ある日突然、わが子が「今日は行きたくない」と学校を休むので、親は「何か悩みがあるのか」と心配しますが、翌日には何事もなかったかのように登校していく。これは従来の不登校とは性質が異なります。 子どもに休んだ訳をよくよく聞くと、単に「その日行きたくなかったから休んだだけ」で、困っているとか、悩みがあるわけではなかったのかと拍子抜けするケースは珍しくありません。 「ダイバーシティネイティブ」であることも影響 ——前著『先生、どうか皆の前でほめないで下さい――いい子症候群の若者たち』では、若者を「いい子」と分析していました。現代の若者とはどう違うのでしょうか。 2010年代の若者は、たとえ本心では退屈だと思っていても、上司の前では「とても勉強になるお話をありがとうございました」と笑顔で演技をする気遣いがありました。 でも、現在の20代前半の人たちを見ていると、その演技の部分が徐々に抜け落ちてきたと感じます。 彼らは無理に周囲に合わせようとはしないので、心にもないのに「明日からがんばります」と意欲のあるふりをすることはありません。もし上の世代が価値観を押し付けるようなことがあれば、「それは先輩の価値観ですよね」と心の中で冷静に切り分けます。 こうした様子を40・50代が目の当たりにすると、「自分が上司の前では絶対にできなかったことを平気でできる。なんてメンタルが強いんだ」と感じるわけですが、彼らにとってはそれが自然な姿なのです。 続きは↓ [東洋経済education × ICT] 2026/6/1(月) 8:00…