
1: 名無しさん 2026/05/17(日) 10:29:29.26 ID:QVjS4S1G9 先月末、北海道でハンターのグループが、撃ったヒグマからの反撃に遭い、1人が大けがを負った。クマの脅威を示すとともに、狩猟者でも銃による駆除が難しいことを示した事故だが、問題の本質は「弾が当たるか当たらないか」だけではない。専門家が繰り返し訴えるのは「即時無力化」というキーワードだ。 ◼なぜ「即時無力化」なのか… 「不用意な銃撃は、リスクを『可能性』から『確実性』へと増大させる」 こう警告するのは、岐阜大学名誉教授で野生鳥獣の保護管理を専門とする鈴木正嗣氏だ。鈴木氏は環境省の鳥獣プロデータバンクに登録されるコーディネーターとして、銃器を用いる捕獲手技や体制整備について行政等への助言を続けてきた。 そうした中で、同氏が強調するのが「即時無力化」だ。文字通り、「即時」にクマを「無力」にすることで、「命中した『地点』で動きを止め、逃亡もしくは反撃のリスクを可能な限り抑制することが目的」だ。単に「クマの体のどこかに弾を当て、最終的には死亡させること」とは一線を画す。 この考え方は、環境省が今年4月に改訂した「緊急銃猟ガイドライン」の中にも盛り込まれている。その107ページには、「クマを即時に無力化させるためには、…」という記述があり、着弾部位と威力の両面からの具体的な考え方が明記された。 ◼手負いグマによる人身事故が4割の衝撃 クマ対策における銃撃でなぜ、「即時無力化」が重要なのか。その理由は明確だ。 ヒグマが人の日常生活圏に出没した場合、確かに人の生命や身体に危害を及ぼす「おそれ(可能性)」がある。しかし、仕留め損なって逃走させた個体――いわゆる「手負いグマ(半矢)」の発生は、危険の性質を「おそれ(可能性)」から「確実性」へ変えかねないためだ。 北海道庁環境生活部環境局自然環境課が作成した「ヒグマ捕獲テキスト」も、この点を明確に記している。「弾が命中したにもかかわらず逃げたヒグマのことを『半矢』あるいは『手負い』と言います。半矢となったヒグマは、危険を招く恐れがあるので、本来は、半矢のヒグマを出さないことが理想です」 手負いグマが逃走した場合に起きる影響を鈴木氏は次のように整理する。 ・森林内や藪など見通しのきかない場所に逃げ込むため、生きているのか死んだのかが分からなくなる ・逃げ込んだクマの捜索には反撃のリスクを伴い、捕獲従事者や行政職員等が危険にさらされる ・発見できなければ、生き延びて逃亡したクマが、どこかで別の人と遭遇する恐れがある 実際、北海道でのヒグマによる人身事故の約4割は、こうした半矢の逆襲によるものだという。 続きは↓…