全てのレス元スレ 1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/12(月) 11:03:40.49 :uzFCl8vE0 ふらりと咲が立ち寄ったのは街の図書館だった。 背の高い木々を背景にして、緑に埋もれそうな建物は3階建て。 白亜の壁は、ベージュの建築物が多い中では陽光に照らされて一際目立つ。 カラフルなタイルを敷き詰められた末広がりの階段を上がり、施設の中へと足を運ぶ。 階段を上がった正面に拡がっているのは、壁を大きくくり抜いてはめ込まれた格子のガラス窓。 ステンドグラスになっており日差しの強い日でも採光を抑える工夫なのだろう。 その前に置かれているのは規則正しく並べられた長机とベージュの布が張られた椅子。 自習室は別に有るため机は個別タイプではなく椅子と椅子の間隔は事のほか広い。 休日には本を積み上げて一日居座る者も居る。 咲は開放されたその空間から離れて、棚が並ぶやや薄暗い方へと足を進めた。 人の視線が通りやすい場所での読書はあまり好まないのだ。 沈むほど毛の長い臙脂色のカーペットの上を歩く。…