1: 匿名 2025/12/26(金) 10:44:00.78 ID:??? TID:hokuhoku 「近年、アニマルウェルフェア(動物福祉)のみならず、フィッシュウェルフェア(魚の福祉)の動きも活発になってきており、国内外を問わず、できるだけ魚介類を安楽させる形で食糧として提供する潮流があります」と語るのは、東京海洋大で食品生産科学を研究する大迫一史教授。食品生産科学とは、水産物をいかにおいしく、余すところなく食用とするかを研究する学問で、加工による廃棄部位の活用など、SDGsにつながる取り組みを行っている。 食用としての観点から、カニを生きたままゆでることに合理的な理由はあるのだろうか。大迫教授の研究チームと冷凍食品大手のニチレイが共同で行った研究では、「カニはいきのいい状態でゆでた方が、弱った状態よりも身が締まっておいしくなる」という結果が得られたという。 「食べ物という観点から言えば、生きたままゆでた方が確実に美味です。ヨーロッパではゆでる前に電気ショックや氷漬けをして弱らせているようですが、一度衰弱させるとゆでるときに暴れないので、見た目は苦しまないように見えます。しかし、実際にはすごく寒い思いをして、徐々に体が動かなくなっているだけ。見た目が苦しんでいないように見えるだけで、カニが安楽しているとは到底思えません」 そもそも、カニなどの甲殻類が「苦痛を感じる能力がある」という前提も、研究者の間で見解が別れるところだという。 「カニが脳で苦痛を感知しているのか、それとも単なる反射なのか。例えば、カニは外敵から襲われたとき、本体を守るために自ら足を切り離しますが、切り離した後の行動はそれまでと全く変わるところがありません。もちろん、表情はないので実際のところは分かりませんが、少なくとも行動から苦痛を感じているようには見えない。甲羅など、足以外の部分は痛みを感じることができるのかもしれません」 今回、イギリス政府が示した方針を巡っては、イギリス国内の飲食業界においても、装置の導入コストなどから反発の声が上がっている。 詳しくはこちら >>…