456: 1/3 投稿日:2009/01/30(金) 16:21:33 ID:LbD3KD2D 長文な上に読みにくいが聞いてくれ。 当方岩手出身。高校生の時、町でエルダーソフトボールの全国大会が開かれることになり、 当時吹奏楽部だった俺たちが開会式の入退場の曲を演奏することになった。 大会前だし正直迷惑だったのだが、他にも野球部やソフト部の連中も狩り出されていた上、 町の方からも「どうしても」とお願いが来たので仕方なくやることになった。 しかし本番前日になってビックリ。町からのアクションが何もない。 楽器運搬用のトラックも出してくれず、仕方なく顧問と一部の役場職員(吹奏楽部OB)たちの車で楽器を運搬する羽目になった。 チューバも打楽器優先で車に乗れず、仕方なく俺は球場まで楽器を手に持って往復一キロぐらいを歩いた。 男が俺しかいなかったので何度も学校と球場を往復したのだが、今度は町の方から『時間が押している』と小言を言われ、 リハーサル練習すら満足に出来ずにグラウンドを追い出された。 楽器の置き場所も何も決まっていなかったらしく、本部席の二階の用具置き場を貸してやるからそこに楽器を置けという。 この本部席というのも曲者で、町の名産である日本酒の仕込みに使う酒樽を模しており、非常に狭い上に螺旋階段で足場も悪い。 用具置き場にはラインカーやら綱引き用の綱などが放置されていてとても楽器が置けるような状態ではなかった。 結局どうしようもなくなって、砂粒で楽器をキズだらけにしながら無理やり詰め込んで帰ってきた。 もうこの対応だけで若干頭にきていたのだが、次の日本番はもっと驚いた。 野球部・ソフト部連中が着ているスタッフジャンパーすらなく、そのくせ演奏にやたら注文が多い。 あとでわかった事だが、野球部やソフト部連中は他にもジュースやら記念タオルやらを貰い、 校長経由で手厚く礼を言われたそうで、俺がそのことを言うと派手に驚いていた。 一方俺たちはというと、開会式中も町の方からアナウンスとか紹介なんかもなかったので、 会場全体がるで俺たちが勝手に押しかけて演奏しているような微妙な雰囲気になった。 結局、町から『ありがとう』の一言もないままに一切が終わってしまい、 俺たちはまた往復一キロの道を何度も往復して楽器を片付けることになった。…