
今回の傑作選のテーマは「民俗学的」。家に伝わる呪いじみた加護、憑き物筋、地方にだけ残る不気味な風習——誰かの実家や親戚の話として語られてきた、理屈では説明しづらい因習や言い伝えを集めた7本をまとめた。選んだのは単に古い話ということではなく、語り手の実体験や家系の記憶として具体的に残っている話であること。コメントが残っている記事には、当時のコメ欄から空気が伝わる1件を添えた。 01 【風習・信仰】12歳以下の子が集まって歌を歌いながら鹿の骨を貰い神社の社に納める、地元の不気味な風習。 2021年コメ6件 鹿の骨を納めに回る、北海道発祥とされるこの風習は参加しないと「送り」という神隠しに遭うと言い伝えられていたという。祭りがその後行われなくなった理由は本文で確かめてほしいが、札幌で見つけた”酷似した風習”との繋がりも含めてじわっと来る。 6. 名無しのオカルト 2022/01/13青森のねぶた祭りも掛け声の起源は同じ。 諸説あるが子供達が家を回ってねぶたを灯す「(ろうそく)出せよ出せよ」って言ったのが訛って「ラッセラーラッセラー」になったらしい。 → コメ欄を全部読む 02 【オカルト】近所にいるAさんの家が代々犬神憑きで恐れられていた。その犬神家のひとに怨まれたBさんは…… 2020年コメ1件 犬神憑き——四国などに伝わる、憑かれると体に犬の歯形が浮き恐ろしい挙動をするとされる家系の因縁のこと。祖母から聞いた実名入りの体験談だけに、子供心に本当に怖かったという語り口がリアル。 1. 名無しのオカルト 2020/08/29娘が生まれないことを願って待つしかないわけか でもそういう家系ほど娘が生まれないなんてことなさそう → コメ欄を全部読む 03 【風習・信仰】この呪いじみた加護のせいで、うちの一族は各地を流転するはめになった……『狐の加護を受ける家系』 2018年コメ3件 狐の加護とも呪いともつかない力に振り回される一族の話。江戸時代から口伝で伝わってきたという与作と六尾の狐の因縁は、読み始めると長さに驚くがその分どっぷり引き込まれる。 2. 名無しのオカルト 2018/08/05うちも似ている、という誘い受けから始める ↓ メリットデメリットについてヤレヤレする ↓ やたら厨臭い謂れを語り出す ↓ 信者や囲いがついて調子にのる ↓ ラノベがはじまる このパターンきらい。 → コメ欄を全部読む 04 【風習・信仰】「ハチダイ」という言葉でピンと来る人いませんか? 悪魔信仰関係なんですが 2020年コメ1件 ハチダイ——家系の因縁として悪魔の儀式の生贄や身代わりを担ったとされる存在のことらしい。投稿者自身の家系にその言葉が伝わっているという書き込みから始まり、スレ全体が言葉の正体探しに付き合わされる空気がじわじわ怖い。 05 【オカルト】憑き物筋はいまだ存在するが忘れていく / きつね持ちときつね憑きは違うよ 2021年コメ1件 きつね持ちときつね憑き——同じ狐の憑き物筋でも、福をもたらすか祟るかで呼び分けるという俗信。普段は悪口を言わない大祖母がぽつりと洩らした「あそこは持ち筋だからねえ」のひと言の重みが効いている。 06 【オカルト談義】山の中にある集落って怖い。 2021年コメ2件 グーグルマップで見つけた不気味な集落のURLがひたすら貼られていくところから始まり、怖いポイントの説明なしに放置型リンクが連投されるのも含めて不穏な回。兵庫県篠山市で「地図から消えた村」として報じられた実在のニュースまで飛び出してくる脱線具合も読みどころ。 2. 名無しのオカルト 2021/01/28地図に無い場所に移住しても訪問してくるNHK集金員が怖い → コメ欄を全部読む 07 【風習・信仰】皆様のやり方で、と住職が言ったおかげで俺の嫁が驚いたカオス葬儀の模様がこちらw 2021年コメ16件 浄土真宗の葬儀に、ロザリオや聖書を手にした親族までが並ぶというカオスな一族の宗教事情。住職の鶴の一声でまとまった大らかさが、他の怖い話とは違う読み味を添えてくれる。 12. 名無しのオカルト 2021/08/07世界中がこんなのだったら 戦争なんて起きないのにね → コメ欄を全部読む あなたの地元や家系にも、説明しづらい言い伝えや風習は残っていないだろうか。心当たりがあればコメ欄で教えてほしい。…