
拝殿前で涙を流す参拝客を、何体もの神様が入れ替わりで囲んで慰めていた——ある神社にお参りに行った霊感持ちの投稿者が目撃したという、そんな場面から幕を開ける11月1日生まれの蔵出し企画。同じ日に投稿された他の5本も、名前を呼ぶだけでかかる呪い、花火大会のベランダでのかみ合わない会話、神木にまつわる祟りと治癒、釣りの最中に見た「海の中の人」、精神が擦り切れていく夜——舞台も怖さの質もばらけている。選んだのは、怖さの種類が重ならないように——霊感・呪い・怪異・民俗・精神不安、それぞれ違う角度から「視えてしまうもの」に触れた6本。読み比べる際は、当時のコメ欄に残った一言にもあわせて目を通してみてほしい。 01 【オカルト】霊感持ちなんですが、昨日ある神社にお参りに行ってきたら凄い人と出来事を見てしまった。 2019年コメ11件 拝殿前で泣く女性を、神様たちが次々現れて慰めていく——鳩から別の神様、ついには竜まで出てくる描写の密度がすごい。横で茶化した二人がどうなったかは、本文で確かめてほしい。 9. 名無し 2019/11/03神がいないと言うならば、「この世」を創ったのは「誰」なんだ?「神」とは、実体を持たない精神体だと思うんですが…。 → コメ欄を全部読む 02 【オカルト】超簡単な呪いを教えようか? 人の名前を正しくなく呼ぶと…… 2020年コメ7件 人の名前をちょっとだけ違えて呼ぶ、それだけで呪いになるという軽さが怖い。呪い返しのやり方までスレで具体的にやり取りされていくので、巻き込まれたくない人は実践しないように。 7. 名無しのオカルト 2020/11/04>>1 オカルト界隈って言うか、宗教学・民俗学の定石 キリスト教のヤハウェの本来の発音が散逸したのも神の名を呼ばないという習俗を徹底した結果だし、 民俗学でも変則的なケースだと山言葉・海言葉のように普段使う言葉を特定の領域では禁じるなんてものもある → コメ欄を全部読む 03 【ほんのり】「車の上に人が乗ってる」って会話してんのが聞こえた。サンルーフの乗り出しは注意されてるのに無くならないな。 2018年コメ6件 花火大会のベランダで交わされる会話が、どこを切り取っても妙に噛み合わない。『車の上に人が乗ってる』のひと言から始まる空気のおかしさを、自分なりに読み解いてみてほしい。 1. 名無しのオカルト 2018/11/01何回読んでも意味がわからない 文章自体がホラー → コメ欄を全部読む 04 【不思議な話】近くの神社は乱暴すると祟りが起きて体を壊し優しく拝むと健康に過ごせる。実際にそうなってる 2022年コメ5件 神社の神木を乱暴に扱うと高熱や嘔吐などの祟りが起き、優しく拝むと早く治って健康に過ごせる——実際に何人もの体調が変わったというから侮れない。この噂を言い出した人物の正体と、その後の顛末は本文で確かめてほしい。 1. 名無しのオカルト 2022/11/01神社にある「縄を巻いた(かけた)木」って、ヒトガタの代わりじゃなかったか。 普通ヒトガタって一回きりのものだけど、いちいち準備するのが面倒だから?いつでも頼れるように?かなんかで、木に縄(服の代わり?)を巻いてあるんじゃなかったかなぁ。 → コメ欄を全部読む 05 【怖い話】兄が生みの事故で死ぬ前の年、兄は親戚と海にでかけたんです。釣りの最中、突然兄が「海の中に人がいる」と言い出して… 2016年コメ4件 釣りの最中に兄が口にした『海の中に人がいる、骸骨みたいな手が俺を引っ張ろうとしていた』の一言が、後になってから重く効いてくる。占いのできる友人が見せる『視える』エピソードの連打も合わせて読みたい。 06 【怖い話】精神が不安定になると恐怖は外部から来るのではなく内側から発生する。そしてそれは…… 2023年コメ3件 外部からの刺激が少ない生活を続けると、見る夢の『怖さの質』まで変わってくるという体験談。本人も自覚のある告白混じりの長文で、スレの住人からの励ましも含めて読んでほしい。 1. 名無しのオカルト 2023/11/03投稿から20年経過したわけだが お達者だろうか。 → コメ欄を全部読む 拝殿前の慰め、呪いの言葉遊び、神木の祟り、海の中の人、噛み合わない会話、擦り切れる夜——読み比べると、どれも日常のすぐそばに「気づいた者にだけ見える何か」が潜んでいるのが見えてくる。あなたの身の回りにも、似た境界線をふと感じた経験はないだろうか。コメ欄で教えてほしい。…