1: それでも動く名無し 2026/10/20(火) 08:55:18 講談社(東京)が、帚木蓬生(ははきぎほうせい)さんの長編小説「少弐(しょうに) 民に捧げた三百六十年」の販売を中止し、回収に乗り出したことが28日、分かった。「編集上の不備があった」としている。作品を巡っては、福岡県内に実在する人物が実名で登場し、死亡したとされたことに対し、本人や家族が出版社に抗議していた。作品は、鎌倉期から戦国期まで北部九州で権勢を振るった少弐氏を描いた歴史小説。昨年10月に出版された。語り手が歴代当主の墓守をする人たちを訪ね歩く形で物語が進む。同県太宰府市で実際に活躍する歴史研究家と同姓同名の人物が、太宰府の歴史に詳しい研究者の一人として登場。新型コロナ感染症で病死する設定になっている。表紙や目次に「フィクション」との表記はない。歴史研究家の家族によると、本人は小説を読んだ知人から内容を知らされた。帚木さんとは面識がなく、事前に作品で取り上げるとの連絡もなかった。「創作とはいえ、おかしい」と憤っているという。家族は「著者に問題があるのに加え、編集サイドのチェック機能も利いていなかったのではないか」と話す。 2: それでも動く名無し 2026/10/20(火) 08:55:45 作者の帚木蓬生さんが28日、本紙の取材に応じた。主なやりとりは次の通り。-実名にした理由は。「太宰府研究のレジェンドだから。仮名でも良かったが、私はあの方のおかげで太宰府を知り、目を開かされた。リスペクトしかなかった」-歴史研究家と面識はあるのか。「ない」-なぜ死去する設定に。「コロナの恐ろしさを強調したかった。大事な人が亡くなる怖さを。みんなすぐに忘れてしまうから。本作では他にもコロナで亡くなる人物がいる」-今後どう対応するか。「抗議されたので、文庫化する際に修正するつもりだった。訴えられたら被告席で弁明するしかないと思っている」…