1: 昆虫図鑑 ★ 2026/10/24(土) 10:17:46.82 ID:aHGnrXIH 中国で文化大革命(文革)と毛沢東への郷愁が野火のように広がっている。 昨年11月末、「映画について語ろう」(聊会電影吧)というアカウント名のブロガーが、動画プラットフォームのBiliBiliに映画「芳華」の解説動画を投稿した。この動画は、文革終結後、「高級幹部の子弟たちが完全勝利を収め、資源、政策、市場、時代の恩恵を独占した」とし、「文革が続いていれば、中国はより平等な道を歩んでいたはずだ」と訴えた。2017年に公開されたこの映画は、文革末期を舞台に、軍の宣伝部隊に所属する若い芸術家たちの悲恋と人生を通じて文革の狂気を批判した作品だ。ところが、動画ではそれを正反対に解釈し、文革を理想化した。ネットユーザーらは「人民万歳」などのコメントを寄せて熱狂し、動画の再生回数はわずか数日で3500万回を突破した。検閲当局は直ちに動画を削除した。 人工知能(AI)やロボット、電気自動車、半導体など、先端技術の大躍進をたたえる勝利の歌が鳴り響く中国で、数多くのZ世代(1990年代後半から2010年代初頭に生まれた世代)の若者たちが文革と毛沢東に熱狂するという奇妙な現象が続いている。若者たちが愛用するアプリ「小紅書」で「毛沢東選集」(毛選)を検索すると、毛沢東の著作や演説を読む読書会や、「最も感銘を受けた一節」が次々と上がってくる。清華大学図書館の貸出図書ランキング1位は、2019年以降ずっと「毛沢東選集」だ。毛沢東の死去から50年となる今年9月9日前後には、毛沢東の故郷である湖南省韶山に大勢の人々が押し寄せた。 多くの若者は毛沢東を「先生」と呼び、崇拝している。毛沢東語録を、日常で直面する困難を乗り越えるための教訓として引用する人は多いが、とりわけ「階級闘争」に関する一節が人気を集めている。「誰がわれわれの敵で、誰がわれわれの友なのか。この問題は革命における最も重要な問題である」「米帝国主義とすべての反動派は張り子の虎だ」といった毛沢東語録を共有し、資本家を敵に挙げる。「官僚と資本が高度に結託している」と、政府に矛先を向けることもある。 今年、約1270万人の大学卒業者が労働市場に参入する中国で、公表されているの若年失業率は18%に達し、就職した人々も長時間労働や「内巻」と呼ばれる不条理で過度な競争、貧富の格差に不満を訴えている。プラットフォームに依存してデリバリーや配車サービスの運転手などとして働く不安定雇用の労働者が、全労働者の44%にあたる3億2000万人に上るという統計(首都経済貿易大学・新就業形態研究センター)もある。 こうした状況の中、中国のZ世代は文革を、誰もが平等で、食べるものや仕事に困らなかった時代として作り変え、現在の不平等や就職難への不満を表明している。多くの人々が命を落とし、家族同士が互いを告発し合い、人生が破壊された文革の混乱と暴力を消し去った「作られた過去」だ。 (略) 中国の若者たちが現実への不満を公然と表明し、議論するための公共の場が失われていることも影響している。13年前に時計の針を戻し、習近平が最高指導者となった当時の中国では、さまざまな思想や改革を目指す動きが競い合っていた。2013年1月3日、中国を代表するリベラル系メディアだった「南方週末」は、新年の社説として「中国の夢、憲政の夢」を準備した。「中国人が過去100年以上にわたり、絶え間なく追い求めてきたのは『憲政の夢』だった。…権力が恣意的に振るわれず、すべての公民(市民)が法の下で自らの権利と尊厳を守れるようになって初めて、真の国家の富強と社会の安定が実現する」 当時、習近平主席は中華民族の偉大な復興を強調する「中国の夢」を掲げたが、社会の底辺では、普通の人々がより多くの権利を享受し、自ら変化を生み出そうとする動きも活発化していた。しかし、南方週末の新年の社説は結局、検閲によって掲載されなかった。中国社会は党の厳しい統制の中へと引き込まれていった。人権派弁護士、労働運動家、学生運動家、女性運動家、リベラル派の学者、独立系ジャーナリストらの活動は厳しく封じられた。普通の人々が自ら組織をつくり、問題を提起し、解決するための公式な道筋は、すべて閉ざされた。 こうした現実の中、中国の若者たちが、党の掲げる毛沢東思想や中華民族の偉大さ、米国に対する勝利のスローガンを変形させた異端的な思想を通じて不満や怒りを表明したり、少数民族を攻撃したり、異端的な歴史観に逃避したりすることは、当局にとっても厄介な現象だ。 全文はソースで パク・ミンヒ|統一外交チーム先任記者…