
過去に10月22日へ投稿された怖い話を、年をまたいで6本集めた。巻頭に置いたのは、長年付き合ってきた霊感にも慣れてきたと思っていたのに、ある日職場に現れた新人のにおいだけでまた震えが戻ってきた、という投稿者の話。慣れたはずの感覚が不意に裏切られる瞬間の生々しさが、今回選んだ6本に通じている。選んだのは、スレの空気がそのまま伝わってくる投稿ばかりで、池袋の商業施設にまつわる噂から、CDに残った声、人の名前を口にすると起こることまで、方向性はあえて揃えていない。コメントが残っている記事には当時のコメ欄から1件添えたので、投稿当時の反応も含めて読み比べてみてほしい。 01 【オカルト】霊感体質にも慣れてきたと思っていたが、先週はじめて職場に来た人がマジで怖くて久々に震えた 。 2020年コメ15件 慣れてきたはずの霊感が、職場に来た新人のにおいだけでまた騒ぎ出す導入の体温が高い。匂いの正体も、父親の死との因縁も、最後にカレーと毒の話まで転がっていく思考の飛び方が読めないのに妙に腑に落ちる。 1. 名無しのオカルト 2020/10/22端折られてるせいか傍から見ると投稿主含め支離滅裂に見えるんだが、これで会話成立してるの? → コメ欄を全部読む 02 【オカルト】池袋サンシャインに行ったんだけど、元戦犯を処刑した場所だったんだね 2017年コメ6件 池袋の人気商業施設を「苦手」と言う人がちらほら現れる展開が面白い。同じ場所の話なのに、怖がる人とまったく平気な人の温度差がそのままスレに出ている。 3. 名無しのオカルト 2017/10/23なにいってんだ。 普通に人いるから。サンシャイン水族館は夏休みや週末なんて整理券配っても足りないレベルの長蛇の列できてたわ。 もちろんなんもない平日は人少ないけど。 こういうやつって東京大空襲についてはなんともないのかな。 → コメ欄を全部読む 03 【オカルト】夜中にトイレに行こうと和室のふすまを開けると、玄関に子供が立っていた 2023年コメ5件 引っ越し早々、和室のふすまを開けた先に立っていた女の子の描写がやけに具体的で怖い。押入れが開く音やぬいぐるみの移動など、積み重なる違和感のディテールがじわじわ効いてくる。 04 【オカルト】CDに霊の声が入っていたが検索しても出てこない / ユニコーンの「デーゲーム」が消えた 2021年コメ4件 幻聴だと思い込んでいた徳永英明の曲の声や、ユニコーン「デーゲーム」のボーカルだけ消えた記憶に、同世代が次々反応していくのが読みどころ。同じ体験をした人がいたという安心感と、結局謎は謎のままという余韻のバランスがいい。 2. 名無しのオカルト 2021/10/22服部かその次か忘れたけど当時まだ珍しかったダミーヘッド使った3D録音混ぜ込んだりとか色々やってたっけなユニコーン → コメ欄を全部読む 05 【オカルト】俺は以前から、ふいに誰かの名前を口走ってしまうとその人が亡くなる……そういうことがある 2019年コメ4件 ふと誰かの名前を口にした翌日に、その人が亡くなっていたという体験談の重さがそのまま伝わってくる。霊媒師と警察の話まで広がっていくスレの脱線具合も含めて楽しい一本。 4. 名無しのオカルト 2019/10/23単純に死期を悟れるだけじゃね? ワイの場合は、デスブログ程ではないけどそれに近い事が起こる。 こういうのって犬とか感じ取れるものだし、特に不思議でもない。 まぁ捉え方だよ、自分が想像したからなのか、自身の起こった状況から他人の死期悟ったか。 → コメ欄を全部読む 06 【怖い話】驚いて「えっ?違います」って答えたら、残念そうな顔して去っていった。それから1週間後の20時頃… 2018年コメ3件 駅でいきなり妙な呼びかけをされ、戸惑いながら否定した投稿者に相手が見せた残念そうな顔がじわじわ不気味。笑い話として処理した友人たちのノリの軽さと、その後じわじわ募っていく不安の温度差が読みどころ。 3. 名無しのオカルト 2018/10/23そんなん友達じゃない 全然面白くないし、笑えない。 → コメ欄を全部読む 日常のふとした瞬間に顔を出す違和感という共通点で読み比べると、6本それぞれの後味の違いがよく見えてくる。気になった話があれば、コメ欄で当時の空気も覗いてみてほしい。…